代表合宿に合流したMF南野拓実

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 代表でもクラブでも絶好調だ。森保ジャパン初陣での代表初ゴールから3戦連発中の日本代表MF南野拓実(ザルツブルク)。今月8日のELローゼンボリ戦でハットトリックを達成すると、代表合流前最後のリーグ戦でも途中出場ながら1ゴールをマークし、“凱旋帰国”した。

 合宿2日目からの合流となり、この日は別メニューで軽めの調整。国際Aマッチ4戦連発が懸かる16日のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(大分)、さらには20日の同キルギス戦(豊田ス)を見据え、「この2試合が(アジアカップ前)最後のチャンス。結果を残したいし、明日の練習からしっかりアピールしたい」と意気込んだ。

 10月16日のウルグアイ戦(○4-3)では2ゴールを決め、森保ジャパンの3試合で計4得点。南野だけでなく、MF堂安律、MF中島翔哉の両翼を含めた若き攻撃陣が躍動している。若手3人の活躍について「理由は分からない」としながらも、「みんなゴールを意識して前に行くプレーをしているし、前への推進力がある選手。ウルグアイ戦でも手応えを感じたし、そういうプレーをどんどん増やしていければ」と自信も深めている。

 とはいえ、現状に満足することなく、しっかりと地に足を付けている。「今はうまくいっているかもしれないけど、苦しいときも来る。そういうときに自分たちでどう改善していけるか。細部にもこだわっていきたい」と貪欲だ。

 モチベーションを高める理由は他にもある。同世代で11年のU-17W杯でもチームメイトだったDF早川史哉(新潟)の存在だ。16年4月に急性白血病と診断され、長期療養を強いられた早川は昨年1月に選手契約を一時凍結されていたが、新潟は今月12日に凍結の解除を発表した。今後も経過観察、治療の継続は必要だが、今夏にはトップチームに合流し、現在は練習試合にも出場できるまでに回復しているという。

「そのニュースは知っているし、友人としてうれしい」。南野は早川に関する報道陣の質問に笑顔で答え、「プロという厳しい世界にまた身を置くことになるけど、そこで勝ち残っていく力が彼にはある」とエールを送ると同時に、「プレー面だけでなく、彼の人間性、苦しい状況を乗り越えた力強さには本当に感動するし、自分の刺激になっている」と話した。

(取材・文 西山紘平)