8アンダーの猛チャージを見せた永井花奈(撮影:米山聡明)

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<伊藤園レディスゴルフトーナメント 2日目◇10日◇グレートアイランド倶楽部・千葉県(6741ヤード・パー72)>
この日8バーディ・ノーボギーのプレーでリーダーボードを駆け上がったのが、初日30位タイの永井花奈だ。自己ベストとなる「64」をマークし、首位の松田鈴英との差はわずかに2打。一躍優勝争いに名乗りを挙げた。
【写真】永井花奈は黒一色でシックにまとめる
永井にとって、このグレートアイランド倶楽部は「本当に苦手…。距離が長くて、グリーンが読みづらいという印象」と語る、いわば“鬼門”だ。それだけに、この日のラウンドを好スコアで終えたことに「意気込まなかったのが良かったのかもしれません。こんなにバーディを獲れたのがビックリです」と目を丸くした。
これまでの本大会戦績は、2016年が予選落ちで、昨年が55位。プロテスト合格年に行われる「LPGA新人戦 加賀電子カップ」でも6位タイで優勝を逃している。さらにアマチュア時代は今大会のマンデートーナメントを1度も通過できず。苦手という印象を抱いても不思議ではない成績だが、見事克服に成功した。
今季は夏場から調子を落とし、「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」から「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」まで、自身初の3試合連続予選落ちも経験。だが、6位タイに入った「富士通レディース」では、徐々に状態が上向いていることを感じさせる言葉も口にしていた。そして、この日の自己ベストマークとくれば、さらに自信がついてくる。実際に、ラウンド後には「そんなに悪いところはなかった。見直す程度に練習するだけ」と話し、明日に向けても軽めの調整のみで一日を終えた。
賞金ランク27位につける永井の目標は、最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」出場だ。「最終戦に行くには、ここから上位に入っていかないと。このチャンスを生かしたいです」。上位どころか、ツアー2勝目もうかがう位置で、残る18ホールへと向かっていく。(文・間宮輝憲)
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