兵庫県中東部に位置する篠山市(ささやまし)。最近では市名を「丹波篠山市」に変える賛否を市民に問うため、市長が辞職するなど注目を集めている。


篠山市立町駐車場(C)2018 Google

その篠山市に一風変わった有料駐車場がある。なんでも料金は利用者の自己申告制、いわゆる「無人販売」のような形式だという。

市内に3か所「箱式」駐車場

自己申告制となっているのは、篠山市の市営駐車場のうち3か所。グーグルストリートビューから確認すると、どこにも一般的な有料駐車場にあるゲートやロック板が確認できない。しかし、ちゃんと料金が書かれた看板があるため有料駐車場なのは間違いない。

では、一体どのように料金を徴収しているのか。自己申告制のうち、立町駐車場の画像を確認してみる。


篠山市立町駐車場(C)2018 Google

何やら料金ボックスと書かれたおみくじの箱のようなものがある。実はこれが料金の回収方法。箱にはそれぞれ駐車スペース番号が書かれており、その投入口に現金を入れる方式だ。

ここでは看板の内容が確認できなかったが、別の西町駐車場の看板を見てみる。


篠山市西町駐車場(C)2018 Google

看板の文字には赤く「信用料金制」なる文字が書かれている。いくら何でも市民を信用しすぎているような気がする。

料金は良心的なものになっており、1日だけの利用であれば400円。安さゆえに、払ってくれるというものなのだろうか。

とはいえ、東京ではまずみかけない「信用料金制」の駐車場だ。Jタウンネット編集部は2018年11月9日、篠山市地域整備課公共施設係の担当者に取材した。

なぜ、ゲートやロック板ではなく料金ボックスによる「信用料金制」を採用しているのだろうか。

「費用対効果。コストの面です」

ゲートやロック板を導入した場合の導入と意地のコストが莫大になることから信用料金制が採用されている。また、これについて担当者は、こう話した。

「都心と違って元々の料金を高くできない。需要もないので、利益が出せない」

次に実際に料金は入れられているのかについて聞いた。「ある程度ちゃんと入っている」としつつ、

「実際は中途半端なこともある。200円のところ10円とか1円玉数枚入っていて、賽銭箱のようになっている」

信用を裏切ってしまう利用者の存在もいるという。しかし、そのようなことがあっても

「それでも(編注:ゲートやロック板の)設置と比べるとこちらの方」

と利用者を信用せざるを得ない現状を話した。

しかし、3か所のうち定期利用者がいる西町駐車場についてはゲートの設置が決定。現在、工事中だ。

ちゃんと料金が入っていない事例がありながら、料金ボックスに外貨などが入れられるトラブルはないとのこと。篠山市の信頼に利用者もきちんと応えてほしいものだ。