中国メディアは、日本で中国製スマホの売れ行きが伸びていることを強調し、「なぜ日本人は中華スマホを選ぶのか」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国製品はもはや「安かろう悪かろう」の存在ではなくなりつつあり、それを象徴する分野の1つがスマートフォンと言える。中国メディアの快資訊はこのほど、日本で中国製スマホの売れ行きが伸びていることを強調し、「なぜ日本人は中華スマホを選ぶのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、「日本は経済力と技術力を持つ国にも関わらず、スマートフォンの分野においては世界に後れを取ってしまい、スマホ生産から撤退した企業も多い」と指摘し、日本人消費者は国内メーカーの製品より海外ブランドを選ぶ傾向にあると主張。日本では米アップルのiPhoneの人気が高く、若者を中心に選ばれているが、iPhoneは「システムの使いやすさ、アプリの充実、デザイン性も他を常にリードしている」といった圧倒的なクオリティーの高さが要因となっていると分析した。

 続けて、BCNランキングなどの調査では、2018年4ー6月の販売シェアで中華スマホのファーウェイがアップル、シャープに続いて3位となったことを紹介、ソニーモバイルを超えるシェアを獲得していることを強調し、これは「中国人にとっては非常に意外だ」と強調。しかし、ファーウェイは16年から日本で急激にシェアを伸ばしており、単月のシェアでは2位に食い込むこともあるほどだと論じた。

 さらに記事は、日本で急激に中華スマホがシェアを伸ばした要因として、「品質が高く、それでいて安い」というコストパフォーマンスの高さにあると分析し、高価なiPhoneと比較した場合、ファーウェイなら手の届く範囲で購入することができるのが日本人消費者に選ばれる理由だと論じた。

 中国人からすると「日本製品を好むはずの日本人が、生活に必須のスマホに中国メーカーのものを選ぶようになった」というのは、驚きと共に中国メーカーの技術力の向上を証明することとして喜ばしく感じられるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)