羽生(左)とプルシェンコ氏【写真:Getty Images】

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かつて皇帝が演じた名曲をモチーフに熱演で祝福「素晴らしい演技と勝利」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦フィンランド大会は4日、ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)が190.43点、合計297.12点でともに今季世界最高点で優勝した。敬愛する“ロシアの皇帝”エフゲニー・プルシェンコ氏がかつて演じた「ニジンスキーに捧ぐ」をモチーフにした新フリー「Origin」を華麗に舞って圧勝を掴み、“本家”のプルシェンコ氏も「私がインスパイアを与えているなんて知り、こんなに大きな喜びはありません」と感激と祝福のメッセージを送った。

 憧れの人に届けとばかりに舞った。羽生はかつてプルシェンコ氏が演じた「ニジンスキーに捧ぐ」をモチーフにした「Origin」に合わせ、世界初となる4回転トウループ―3回転アクセルの連続技を着氷。190.43点、合計297.12点という今季世界最高得点を叩き出すと、キスアンドクライで「スパシーバ、ジェーニャさん」と声に出し、感謝のメッセージを届けた。

 これにプルシェンコ氏も反応した。自身のインスタグラムで、羽生が「スパシーバ、ジェーニャさん」とメッセージを送ったシーンの中継動画を掲載し、「友人でもあるユヅさんに私がインスパイアを与えているなんて知り、こんなに大きな喜びはありません。また素晴らしいパフォーマンス、そして勝利でした。おめでとう!」と祝福とともに感激いっぱいの様子だ。

 プルシェンコ氏は前日3日が36歳の誕生日。SP後のインタビューでは羽生自ら、敬愛するレジェンドのメモリアルな日に対する思いを明かしていたが、世界最高得点で優勝という最高の誕生日プレゼントを届けてくれたことは格別だったようだ。(THE ANSWER編集部)