楽天「Kobo Forma」インプレ 見開きマンガを片手で読める感動
10月24日に販売開始された楽天の新型電子書籍リーダー「Kobo Forma(コボ フォルマ)」のレビューをお届けします。

Kobo Formaは、楽天の電子書籍リーダーで最も大画面な8インチの最上位モデル。価格は3万4344円(税込)で、「楽天Kobo電子書籍ストア」ほか、ビックカメラやソフマップなどの家電量販店とウェブサイトにて購入可能です。

(代表画像のとおり、片手でラクラク漫画を読める。私のオリジナル漫画「おそばタベル君」の見開きページ。漫画本編は権利的に厳しいのであくまでもイメージです。)

私は紙での書籍をすべて処分した完全なる電子書籍派。小説や新書はスマホか「Kindle Paperwhite」(2015年発売の第3世代)で、漫画はiPadの見開き表示で読んでいます。

いざKobo Formaを使ってみて、驚いた点は「軽さ」と「持ちやすさ」です。

重量は197gと非常に軽く、本体下部のわずかな曲線が指先にひっかかるので、グリップ感が良好です。競合機種の「Kindle Paperwhite」は角ばったデザインで引っかかりがないので、片手持ちで読んでいても指が疲れて、結局両手持ちになってしまいます。

片手操作で見開きで漫画を読むという利用シーンでは「Kobo Forma」はかなり満足のいく完成度でした。コミックスを3冊ほど読みましたが、片手持ちでも疲れません。

▲手元に重心がくる本体下部の曲線のおかげで、とても軽く感じました。

▲「進む」「戻る」のページめくりでポチポチと読み進めることができます。拡大表示もできるので文字がぎっしりな「DEATH NOTE」や「HUNTERXHUNTER」もなんとか読めるでしょう

画面表示は縦と横に固定可能で、漫画は横表示、小説は縦表示で読書しました。「ページめくりボタン」を備えています。ページのめくる速度が早いと、漫画だと表示に若干もたつきがありましたが電子ペーパーの仕様なのでしかたありません。


▲青空文庫の坂口安吾著「桜の森の満開の下」を読みました。文字の大きさを変更できる電子書籍はやはり読みやすいですね


▲左から8インチの「Kobo Forma」、6.1インチの「iPhone XR」、9.7インチの「iPad」。見開きで漫画を読むならばダントツでiPadなどタブレットですが、軽さと持ちやすさという点で移動中の読書に重宝するのはKobo Formaでしょう

電車での移動中にサッと取り出して片手で漫画を読めるKobo Formaはかなり魅力的。IPX8準拠の防水性能も備えているので、半身浴をしながら読書ができるなど利用シーンが広がるでしょう。AmazonのKindleで書籍を買っている人や3万円台という高額設定が少し引っかかりますが、楽天ポイントを賢く使い、Koboをよく利用しているユーザーには間違いなくおすすめです。