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本日11月1日(木)迎える『日本シリーズ 第5戦』。

広島の主軸・4番としてチームを支えているのが鈴木誠也だ。

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鈴木は第3戦に4番で出場し2打席連続本塁打。さらに第4戦では2試合連続となる3号ソロ本塁打を放つなど、今シリーズを通して好調を維持している。

そんな4番・鈴木の原点は、彼の地元である東京・荒川区にある町工場にあった。

◆練習の虫が行っていた“特別な練習”

小さいころから工場裏で一心不乱にバットを振っていたと、町工場の社長でもあり、鈴木の「荒川リトル・シニア」時代のプレーを知る石墳成良さんは言う。

「バッティングに関しては止めろというまで、(バットを)振っていましたね」(石墳さん)

練習日でないときも「ティーをあげてください」と、チームでただ一人石墳さんに懇願し、自主練習に明け暮れていたという。

そんな練習の虫だった鈴木に、石墳さんは通常の金属バットより細い鉄製のバットを作ってあげていた。

「誠也のお父さんがこういうもの作れないかと。鉄のバットというか細いもので小さいボールを打たせるという」(石墳さん)

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市販されているバットは、1.5キロ〜2キロくらいの重量があり、当時小学生だった鈴木にとっては重いものだった。その重さで手首を痛める可能性もあったため、1キロくらいのものを作ろうと完成したのがこの鉄製のバットだった。鈴木は、このバッドでゴルフボールを打つ練習を繰り返し行っていたそうだ。

最初は慣れずに上手くいかないこともあったが、少し経つと芯でとらえられるようになった。

この練習で鈴木は、目を切らずにしっかりボールを見るということと、バッドの芯で確実に捉える技術を身に着けた。

石墳さんは、鈴木の練習を見て「さすがだな」と感じたという。

「(野球に対する意識が)高かったですね。俺は絶対プロになるという意識は持っていました」(石墳さん)

◆「鉄人・衣笠みたいになってもらいたい」

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「長くやってもらいたい、鉄人・衣笠(祥雄)さんみたいになってもらいたい」(石墳さん)

現在、鈴木は衣笠祥雄氏らに並ぶ球団最多タイの日本シリーズ3本塁打を記録。あと本塁打を2本打てば、日本シリーズ新記録を打ち立てることになる。

石墳さんは、この活躍ぶりに対して「誉めすぎると彼は調子に乗っちゃうから、誉めない大人も必要」という親心をみせる。そして「まだまだ上を目指してほしい」という気持ちで鈴木の試合を見守っているという。

育ててもらった人への“恩返し”のためにも、鈴木は「日本一」を目指して戦い続ける。

<制作:テレビ朝日野球>