ところが、妻・福田萌のストレスは最大化しており、「もう耐えられない」 「あなたは何も変えてくれなかった」という認識だったとのこと。

「中田夫妻が『私達にとって問題はなんなのだろう?』と自分たちで落ち着いて焦らず考えるべき時期なのに、公にすることによって、外野の雑音を家の中に持ち込んでしまった。

 いくらパートナーに不満があるからって、親族一同や隣近所にそれを言いふらすようなことをしちゃったら、単純に相手は嫌じゃないですか。中田さんの場合、普通の人がブログで愚痴るのとはわけが違いますからね。これは、家族を守るべき人の取るべき行動ではなかったと思います」

◆C翕弔悗離ウンセリング進行上の問題
 中田さんは妻の勧めでカウンセリングを受けたところ、自分自身も驚くほど不満が溜まっていたことが分かり、カウンセラーの「(妻に)全部合わせてきたことが、良くなかったですね」という発言をきっかけに、「いい夫」として自分に課してきたことを一切やめたと言います。

「カウンセリングの途中で、言葉を切り取って表に出されるとカウンセラーは困るんですよ。それはカウンセリングが効果的に進められないというのが一番の理由です。

 というのも、カウンセリングでは、状況背景があった上で、目の前に相談者がいて、“この人にはどんなことをどんなふうに言ったら自分の問題の解決に向かってくれるか”ということを考えて進めます。その場限定での言葉であり、その状況でしか意味をもたない言葉なんです。

 それを、あたかもカウンセリングの場で夫婦問題の判決が出たかのように受け取るのは間違いです」

◆中田の悩みは一般人男性でも超“あるある”
 おおたさんは、父親たちのための相談サイト「パパの悩み相談横丁」を運営しておられますが、中田さんのような悩みは多いのでしょうか?

「超“あるある”です。『家事・育児をやってもやっても妻が認めてくれないんです。妻はつけあがっているんです』と僕のところに相談にくる男性はとても多いです。

 家事育児ではないところに奥さんはイラつきを感じているのに、夫たちは分からなくて、ズレたことをずっとやっている。けれど育児や家事をやっているのは事実だから『文句はあるか』と、夫が自分の正しさを主張するような夫婦関係になってしまうんです」

 どうしてこのようなズレは起こるのでしょうか?

「イクメンという言葉が出てきた時に、意識高い系でイクメンを目指す男性がたくさん出てきました。自分は仕事もできるし、家のこともできるという。特にSNS時代なので、そういうアピールをしたいというのもあるでしょう。彼らは自分の評価がほしい。つまり自己顕示欲を満たすアイテムのひとつとして、良い夫・良い父を演じる。それに違和感を妻が感じるのは当然の流れです。

 もちろん、誰でも自己顕示欲や、アピールしたくなる気持ちは誰でもあって、僕の中にもあると思うんですけど、前面に出て覆いかぶさってきてしまうと本末転倒になってしまう。

 家族が幸せになるかという観点は忘れてはいけないですね。男性であれ女性であれ、パートナーに求めるのは世間体に照らし合わせての“非の打ちどころのなさ”ではなく、“自分と向き合ってくれること” “自分たち夫婦や家族にとっての幸せとは何かを最優先に考えてくれること”のはずなんですよね。場合によっては、あえて“ダメパパ”の役割を引き受けることが、実はファインプレーだったりもするわけですよ。 ところが、“自分がいかに正しいか”“いかに優れた父親であって優れた夫なのか”を証明することにムキになる夫というのは、ちょっと残念なお父さんです。その意味では、今回“良い夫”をやめようと思えたこと自体は、中田さんにとって大きな前進だとは思います」