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 動脈硬化とは、動脈の壁が硬くなったり狭くなったりした結果、血液の流れが悪くなる状態のことをいいます。

動脈硬化は症状がないうちに進行し、ある日突然、狭心症・心筋梗塞・脳卒中など命に関わったり、重い後遺症が残る病気を引き起こすことがあります。
本人が気づかないうちに進行し、ある日突然人生を変えてしまうような病気を発症するため、動脈硬化はとても怖いものなのです。


 動脈硬化は、中年以降〜高齢者の病気だと思っている人が多いと思います。

しかし、実は動脈硬化は小児期から始まっています。
これは、不慮の事故で死亡した小児や若年者の解剖結果から明らかになっているものです。

子どもの動脈硬化危険因子(原因)を挙げると、

●早発虚血性心疾患の家族歴(血縁者の中に、若くして心筋梗塞や脳梗塞などを起こした人がいるという事。)
●高血圧
●低HDLコレステロール血症
●肥満
●糖尿病
●運動不足
●喫煙

と、大人の場合のリスクファクターとあまりかわりないことがわかります。

・合わせて読みたい→
血管の柔らかさと若さの関係(https://cocokara-next.com/lifestyle/relationship-between-the-softness-and-youth-of-the-blood-vessels-st/)

 この中で、家庭ですぐに対処できるものは、肥満と運動不足の解消です。

つまり、正しい食生活と運動習慣を子どものうちから身に付けるということが大切になってきます。
動脈硬化予防に良い食事というのは、減塩をした日本食パターンだといわれています。
具体的に言うと、肉の脂身や動物脂防(ラード、バター、生クリームなど)を控え、大豆・魚・野菜・海藻・きのこ・果物・未精製穀類を取る食事です。

また、トランス脂肪酸を含むマーガリン・ショートニング・これらを使ったお菓子や菓子パンも控えるようにしましょう。
子どもの場合は、成長期でもあるので、大人のように食事を制限することは基本的にありません。

しかし、

●肉とごはんはすごくたくさん食べるけど、野菜はほとんど食べない
●おやつの量が多い
●菓子パンやドーナツ、ケーキを食事代わりにすることがある
●ファーストフードを頻繁に食べる

など、脂質が多い特定の食品を過剰に食べている場合、それを適切な量にするという意味での制限は必要です。
そして、不足している野菜や果物、魚、豆類などを増やすようにし、バランスをよくすることを心がけましょう。

子どものうちから、心筋梗塞や脳梗塞を発症する可能性は極めて低いです。
しかし、動脈硬化のリスクとなるような生活習慣を続けていれば、通常より若くしてそういった病気になるリスクも高まります。
また、大人になってから食生活を変えようとしても、なかなか難しいです。

子どもの頃に培った正しい食習慣は、大人になってからの宝になります。
子育ては色々考えることがあって大変ですが、子どもの将来のため、食の大切さについても時々考えてみてくださいね。

[記事提供:子どもの食育Labo (http://kids-shokuikulabo.com/)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

れいこ こうの

医師・料理家として、食の観点から、予防医学を家庭に広げたいと思い、活動しています。 正しい食の知識を身に付けるのには、子供たちへの教育が大切だと感じ、2015年キッズ食育トレーナーの資格を取得しました。 ブログでは、簡単・時短でも、栄養バランス満点で美味しい、 一汁三菜を作らなくても健康的な食生活を実現出来る 「一品で栄養バランスの取れるレシピ」を提案。 食による健康、子どもへの食育に関するレシピ開発、コラム執筆、出版などのお仕事を承っています。
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