圧倒的な攻撃力を示し、グループリーグは3戦全勝。W杯出場へ、影山ジャパンに死角はない! 写真:佐藤博之

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 現地時間10月28日、U-19日本代表は運命の大一番を戦う。インドネシアで開催中のU-19アジア選手権、その準々決勝でホストカントリーと対峙。勝ったほうが来夏にペルーで行なわれるU-20ワールドカップの出場権を得るのだ。
 
 試合当日は少なくとも5万の大観衆が押し寄せるだろうと、AFC(アジア・サッカー連盟)の公式サイトが予測。そうしたシチュエーションを踏まえて、大々的なマッチプレビューを掲載している。強調しているのは、前大会覇者である日本の総合力の高さだ。
 
「おそらく日本対インドネシアの一戦で、U-19アジア選手権の観客動員レコードが更新されるだろう。およそ5万人のファンが母国の代表チームを応援するために駆け付けるはずで、異様なムードに包まれるはずだ。とはいえ、日本の選手たちは動じない。彼らには圧倒的な内容で(グループリーグを)3連勝した自負がある。それは確固たる自信だ」
 
 そのなかで、影山雅永監督のコメントも紹介。指揮官は前日会見で「スタジアムは7万5000の収容だと聞いています。ならば5万は十分じゃないですね」と話して報道陣を笑わせ、「日本の選手にはすでにJリーグで4万や5万の観衆の前でプレーしている選手もいます。ただ完全アウェーのこの状況下で、この規模のスタジアムで戦うのは初めて。いつか国際的な選手へと成長を遂げるためには、とても貴重な経験になるでしょう」と続けた。

 
 日本とインドネシアは今年3月にテストマッチで対戦し、その際は日本が4-1で快勝を収めた。だが影山監督は警戒を強める。「あの時よりもいまのチーム(インドネシア)は自信を蓄えていると思いますし、勢いがある。あともうひとつの大きな違いは、あの試合にはいなかった監督の存在です」と話した。
 
 インドネシアはグループリーグを2勝1敗で終え、かろうじて2位通過を果たした。第2戦のカタール戦は1-6という絶望的な試合展開から怒涛の反撃を試み、最後は1点差にまで詰め寄る粘りを見せた。そして勝利しか許されなかった第3戦では、格上のUAEを見事1-0で下して凱歌を上げた。チームを闘う集団へと育て上げたのが、インドラ・ジャフリ監督である。
 敵将は40年ぶりの本大会行きが懸かる日本戦に向けて、こう語っている。
 
「ぜひとも悲願であるワールドカップ出場の夢を現実のものとしたい。10月28日は、インドネシアの独立記念日なんです。明日、我々はフットボールの世界においてもみずからを自由に解放すべく、戦いたいと思います。1試合1試合、積み重ねがらここまで来た。日本を相手にしても勝算はきっとあると信じています。だから明日は会場を7万の大観衆で埋めてもらって、選手たちを大いに鼓舞してほしいと願います」

 
 インドネシア国内でも、両チームのエースに注目が集まっている。日本の久保建英と、インドネシアの攻撃の軸であるエジ・マーラナ・ヴィクリだ。それについて問われた指揮官は「私はひとりの選手に焦点を当てるタイプの監督ではない。ピッチに立つ11人全員が必要なのです。誰かがひとりで違いが生み出せるとは思っていません」と突っぱねた。
 
 はたしてペルー行きのチケットを手にするのは影山ジャパンか、大観衆の後押しを受けるホスト国か。準々決勝の残る3カードは、サウジアラビアvsオーストラリア戦、韓国vsタジキスタン戦、カタールvsタイ戦で、日本はインドネシアが下せば、準決勝でサウジ-オーストラリア戦の勝者と相まみえる。