ガールズバンド「Gacharic Spin(ガチャリックスピン)」をご存じだろうか。メンバーは、リーダーでベース担当のF チョッパー KOGA、ボーカル&ドラムのはな、ギター担当のTOMO-ZO、ボーカル&キーボード担当のオレオレオナ、パフォーマーのまい、の5人で構成されている。

年間100本以上のライブをこなし、ド派手でパワフルなパフォーマンスや楽曲で海外からも注目を集めている。2015年にはアニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマも担当した。


「Gacha呉」より。左から、リーダーのF チョッパー KOGA(ベース)、まい(パフォーマー1号)、はな(ボーカル&ドラム)、オレオレオナ(ボーカル&キーボード)、TOMO-ZO(ギター)、画像は大陽出版提供(以下、同)

今回、注目したのは、同バンドが18年10月8日に発売した写真集「Gacha呉」(大陽出版)。上の写真を見て「ピン!」と来た方はツウといえるかも。そう、メンバーの背景に写っているのは、海上自衛隊最大の護衛艦「かが」だ。


呉地方総監部 第1庁舎前にて

「Gacha呉」は、広島県呉市の海上自衛隊呉地方総監部(呉基地)とコラボした写真集で、とにかく絵ヂカラがスゴイのだが、なぜ、この異色のコラボが実現したのか。Jタウンネットは、ガチャリックスピンが所属するブリスクルーに取材を申し込んだ。

コラボの話は突然やって来た



事務所スタッフによると、海上自衛隊とのコラボで撮影することになったきっかけは、突然、レコード会社を通して話が来たとのこと。「普段できない経験だし、面白そう!」と、メンバーやスタッフなど満場一致で企画はスタートしたそうだ。

ガチャリックスピンにとって、広島県はライブツアーなどで毎年訪れている場所。そして、ボーカル&キーボードを担当するオレオレオナの「聖地」でもある。といっても、広島県出身ではない。広島のライブだけオレオレオナが「特別なこと」をするため、ファンからは「聖地」と呼ばれているそうだ。

そんな縁はあるものの、呉市に訪れたのは、今回の撮影が初めてだった。

リーダーのF チョッパー KOGAさんは、今回の初コラボについて、

海上自衛隊と聞いて、かしこまるような、身が引き締まるというか、撮影では、緊張してどんなポーズをとっていいか分からなくて、メンバー全員ガチガチだったのを覚えています。でも、自衛隊のみなさんが本当に優しくて、いつの間にか緊張は消え、とても楽しい撮影になりました!!呉にまた行きたいです!!」

とコメントをくれた。

メンバー全員からのメッセージ

後日、メンバー全員から、今回の写真集制作についての感想をコメントいただけた。

とても貴重な経験をさせてもらい、大切な作品ができました!( F チョッパー KOGA)
海上自衛隊と聞いて、最初はどんな風な撮影になるのかなと緊張していました。でも現場では皆さんが優しく迎えて下さって、毎日、楽しく撮影できました。船の上で吹くトランペットがとても気になりました。(はな)
撮影中、海上自衛隊の皆さんと関わることができて、色んなお話を聞く中で、強い信念を感じ、パワーをいただきました!! 形は違うけれど自分も信念を持って音楽を頑張ろうと思えたので、この経験に感謝しています!(TOMO-ZO)
自他共に認める、ゆるゆるな私がこの制服に袖を通して良いのだろうか?! と、初めは少し緊張してました(笑)。でも、海上自衛隊の皆さんと、お仕事のことはもちろん、好きなものや音楽のことなどたくさんお話できて緊張もすぐにほぐれました! 撮影は終始楽しかったなぁ。次はライブで呉に行きたいな♪ この写真集を通して、海上自衛隊、そして呉の街の魅力が少しでも伝わればうれしいです!(オレオレオナ)
海上自衛隊さんのお仕事を見せていただき、施設内の普段入れないような場所にまで立ち入らせて頂いて、海上自衛隊さんの取り組みや凄さを改めて感じることができました。写真集「Gacha呉」を見て皆さんにも感じてもらえたらなと思います。(まい)

発売後、写真集を手に取ったファンからは、「豪華でなかなか見られない内容」「すごいボリューム!!」などと喜びの声が届いているという。

10月27日に、秋葉原・書泉ブックタワーにて写真集の発売を記念したイベントが行われる予定。また、11月からはツアーも始まる。