イヤホンジャック、旗艦スマホで絶滅寸前 理由は?
スマホから「イヤホンジャック」(イヤホン端子)が急速に姿を消しています。

主要3キャリアが発売する、冬の旗艦スマホに対象を絞ると、搭載は「Galaxy Note 9」のみ。iPhoneのみならず、XperiaやAQUOS、Pixelシリーズなど、主要なAndroidスマホは殆どが"非搭載"となっています。

<イヤホンジャック非搭載>
・iPhone XS / Max
・iPhone XR
・Xperia XZ3
・AQUOS zero
・Pixel 3 / 3 XL

<イヤホンジャック搭載>
・Galaxy Note9

▲Galaxy Note9は、既出の今季旗艦スマホで唯一イヤホンジャックを搭載

外からは大きく見えないが、内部的には大きな部品

背景としては内部設計の効率化があります。AQUOS zeroで廃止に踏み込んだシャープの開発者によると、イヤホンジャックは「外からは大きく見えないが、内部的には大きな部品」だと話します。また「厚みを最も気にするのが3.5φ(イヤホンジャック)」だといい、設計に与える影響が大きいとのこと。

なお、AQUOS zeroはUSB-Cとの変換アダプターが同梱しており、それを介することでイヤホンを有線接続することが可能。Bluetooth接続の遅延を許容できない音ゲーユーザーにも配慮しています。

▲イヤホンジャックを搭載する場合、この大きさの部品が内部に必要だとシャープの開発者は語る

一方、アップルのiPhone XSやiPhone XRは変換アダプターを同梱しておらず、有線イヤホンを利用するには別途アダプターの購入が必要です。

また昨今は「AirPods」をはじめとする完全ワイヤレスイヤホンも普及。Bluetoothのペアリングは以前ほど難解ではなくなっており、メーカーもイヤホンジャック廃止に舵を切っているようです。

ミドルレンジではイヤホンジャックは健在

それでもイヤホンジャックが欲しい!という方で、Galaxy Note 9以外も選択肢に含めたい方は、普及帯のミドルレンジモデルに目を向けるといいでしょう。

シャープもAQUOS sense2などのミドルレンジモデルでは、引き続きイヤホンジャックを搭載。他社も想定ユーザー層を考慮してか、イヤホンジャック搭載モデルが多くなっています。