代表に復活したDF瀬古歩夢(C大阪U-18)

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 世代屈指のセンターバックと評価されてきたDF瀬古歩夢(C大阪)は昨年8月、U-17W杯前のタイミングで負傷し、大会出場は叶わなかった。空中戦、対人の強さ、スピード、足元の技術も揃う183cmの大型CB。同代表を率いた森山佳郎監督は「(00年組の中で)一番最初にJ1デビューするのではないかと思っていた瀬古がいなくなった」という表現で離脱を惜しむほどの存在だった。

 瀬古は出られなかったU-17W杯の日本戦を全て観戦。「みんなが世界と戦っている姿を見てリハビリを頑張れたし、自分ももう一度代表に戻りたいと思えた」という。16歳で2種登録され、ルヴァン杯に出場するなど00年組の先を行く存在だったが、約8か月間の長期離脱。今季はDF菅原由勢(名古屋U-18)、FW中村敬斗(G大阪)らがJ1の舞台で活躍し、「早く追いつきたい気持ちも焦りもあった」。

 それでも、復帰後は能力の高さを示して代表に復活。19日にはアマチュア登録からプロ登録への変更が発表され、「やっと自分もスタートラインに立てた」と決意新た。この発表が行われたのは初戦当日。晴れて北朝鮮戦(5-2)の先発に抜擢されたが、初戦の難しさもあり、判断ミスからPKを献上。「自分のミスでやられてチームに助けてもらった」と自らを責めた。

 北朝鮮戦は2-0から2-2に追いつかれる苦しい展開も、FW久保建英(横浜FM)のスーパーFK弾に救われた。得点した久保に駆け寄って抱きつく姿も見られ、「あれは、ありがとうという気持ちでした。00年組の代表のときからあいつに助けられてきて、今回も助けられましたね」と頼れるエースに感謝した。

 今大会メンバーのCBは橋岡大樹(浦和)以外の3人が00年生まれの高校3年生。切磋琢磨してきた小林友希(神戸U-18) 、CBにコンバートした三國ケネディエブス(青森山田高) と、橋岡の“相棒”の座を争う構図となっている。チームは2連勝で決勝トーナメント進出が決定。「今度こそW杯を経験したい」と静かに闘志を燃やす瀬古は「次に出番があったら無失点に抑えて、しっかりアピールしたい」と雪辱を果たすつもりだ。

(取材・文 佐藤亜希子)