会談で握手を交わす文大統領(左)とメルケル首相=19日、ブリュッセル(聯合ニュース)

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【ブリュッセル聯合ニュース】欧州を歴訪中の文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領は19日(現地時間)、アジア欧州会議(ASEM)首脳会合のため訪れたベルギー・ブリュッセルでドイツのメルケル首相と首脳会談を行い、両国の協力促進や朝鮮半島の平和定着を巡り意見を交わした。

 韓国青瓦台(大統領府)によると、文大統領は先月に北朝鮮・平壌で開いた南北首脳会談などで進展した南北関係や、朝鮮半島の非核化と恒久的な平和定着に向けた韓国政府の努力を説明した。

 メルケル氏は、朝鮮半島情勢に前向きな変化をもたらした韓国政府の努力を高く評価するとともに、朝鮮半島で平和と繁栄の新時代を開こうとする韓国政府を変わらず支持すると強調した。

 両首脳はあわせて、文大統領が昨年ドイツを訪問し、今年2月の平昌冬季五輪に合わせドイツのシュタインマイヤー大統領が訪韓するなど、首脳レベルで活発な交流が行われていることを評価した。

 また、韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)を土台に両国が互恵的な経済協力関係を発展させているとの認識で一致し、第4次産業革命への対応や中小企業の育成など共通の関心分野で協力を強化することにした。

 文大統領とメルケル氏の会談は昨年7月にドイツで開いて以来、2回目。