森保ジャパンの始動から3戦目となったウルグアイ戦、強烈に印象づけられたのは次世代の台頭だった。ロシアW杯をはじめ、これまでの大会では代表入りすることができなかった選手たちが、新監督の就任とともにチャンスを得た。勢いよく、弾けるように飛び出してプレーする姿はフレッシュそのものだった。

 その中心にいるのが、ウルグアイ戦で2列目に入った堂安律(フローニンゲン)、南野拓実(ザルツブルク)、中島翔哉(ポルティモネンセ)の3人だ。

 また、この試合では、1トップの大迫勇也(ブレーメン)が、相変わらずのうまさと強さでボールを収めてくれることも、彼らの前向きの姿勢を大きく助けていた。それによって3人は無理をすることなく、前を向いてゴール前に入っていくことが可能になった。大迫や両サイドバックの協力も、なくてはならないものだった。


ウルグアイ戦で代表初ゴールとなる3点目を決めた堂安律

 3人の中で、唯一の東京五輪世代である堂安は、この日、日本代表での初ゴールを決めた。59分、コーナーキックからの流れのなかから、堂安は自ら相手ボール奪い、酒井宏樹(マルセイユ)につないだ。そしてゴールに向かってエリア内中央へ走り込むと、冷静に状況を見極めた酒井は堂安にリターン。日本にとっては、この日2度目の勝ち越し点だった。

 試合後の堂安は、早口の関西弁で喜びを語った。

「決勝点ではなかったけど、大事な得点を獲れた。これから一生残るゴールになったと思う」

 できればそのゴールで試合を決定づけたかったという悔しさをにじませるあたりが、堂安らしいところだ。

 昨季移籍したオランダ1部フローニンゲンで9得点決めた自信とも関係するのだろう。意気込みというよりも、気負わない、どこかやんちゃな強気が堂安らしさの一端ではないだろうか。ロシアW杯前は本気でメンバー入りを狙い、落選後は「日本戦は見ない」などと言う気持ちの強さは、稀有なものがある。
 
 そんな堂安だが、この代表で先輩たちのプレーを見て「学ぶところが多かった」と言う。特に大迫のポストプレーには舌を巻いた。

「うまいっす。すげー、うまい」

 2度繰り返して、その驚きを表現した。

「自分が無理やりターンして前を向かなくていいので、すごく助かります。あと、自分はそこまで足が速いタイプじゃないので、前を向いて入っていけること自体がありがたいです」

 この1年間、オランダで積み上げてきたものが、代表でも通用しつつある。そんな手応えが、前を向かせる。

「うまくなりたいです。今日の試合をして、オランダに帰って練習したいとあらためて思いました。オランダでは練習からワクワクしていて、それは日本にいるときはなかった感覚です。早く、バチバチとあいつらとやりたい」

 あくまで強気、前向き。若いパワーを口調からも感じさせた。ウルグアイ戦ではプレー自体も文句なく合格点。これからも代表に欠かせない選手のひとりとして活躍していくことが期待される。

 ただし今後、さらにレベルアップして世界と伍していくためには、もう少し大きなクラブ、あるいはレベルの高いリーグで戦う必要があるだろう。冬の移籍マーケット、そうでなければアジアカップでアピールした後の来季にも、そんな移籍を実現させたいもの。ビッグクラブに所属した代表の先輩たちから完全に世代交代するには、そんな説得力も不可欠だろう。