パナマ戦翌日の練習では、シュートストップなど自らの課題に重点を置きながら、遅くまでトレーニングに励んでいた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 大きな注目を集めたのは、ちょうど2年前の10月、J-Green堺で実施された日本代表候補のGKトレーニングキャンプの時だ。
 
 選ばれたのは全部で6人。西川周作、東口順昭、林彰洋、櫛引政敏、中村航輔に加え、唯一J2の松本から選出されたのが、シュミット・ダニエルだった。
 
 さすがに本人も驚きを隠せなかったかといえば、むしろ逆。「ここで選ばれなかったら、今後代表に進むことは考えられないと思っていた。選ばれてホッとしている」と堂々と語っていた。
 
 当時24歳のシュミットは、「26歳までのフル代表入り」を公言。その26歳を迎えた2018年、ロシア・ワールドカップ後に発足した森保ジャパンで待望の代表初招集。見事に有言実行を果たしてみせた。
 
 ただし、初陣となった9月のコスタリカ戦に続き、先のパナマ戦でもピッチには立てず、代表デビューはいまだお預けとなっている。「(10月シリーズの)2試合で、より多くの選手を試すことを考えています」という森保一監督の言葉を信じるならば、強豪ウルグアイとの一戦で出場のチャンスが訪れても不思議ではない。
 
 当のシュミットは「(出場のチャンスが)あってもなくても、しっかり毎日の練習で成長できるので。チャンスがあれば、それを活かしたいし、なければ、見て学ぶものもあると思う。残された日々を全力で頑張りたい」と話す。
 
 パナマ戦翌日の練習では、「シュートストップやポジショニングの部分。シンプルに個人的な課題」に重点を置いて、トレーニングに精を出していた。ビルドアップの起点になるプレーなど、足もとには自信がある一方、「代表のGKに一番求められるのはシュートストップ」と語り、その点で「他のふたりに比べて劣っている」と現実を受け止める。
 
 今はまだ“三番手”かもしれないが、本人がそれを良しとしているわけではもちろんない。話す口調は終始、穏やかだが、“熱い”ものを内に秘めるタイプである。待望の代表デビューが訪れるまで、真摯にサッカーと向き合い、精進していくはずだ。
 
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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