パナマ戦は南野らのゴールで3-0と快勝。ただ、攻撃面で課題は残った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 初陣となった9月11日のコスタリカ戦に3-0で快勝していた森保ジャパンは10月12日、新潟のデンカビッグスワンスタジアムでパナマと対戦。42分に南野拓実のゴールで先制すると、65分には伊東純也が南野のシュートのこぼれ球を押し込み、85分には川又堅碁が粘ってオウンゴールを誘発。3-0と快勝した。

 森保一監督はパナマ戦で、2試合連続となる4-4-2を採用し、CBに19歳の冨安健洋を抜擢。さらにボランチではA代表初先発となる三竿健斗を、キャプテンマークを巻いた青山敏弘と組ませ、コスタリカ戦で躍動した中島翔哉と堂安律はベンチに置いた一方で、両サイドハーフには伊東純也とロシア・ワールドカップ以来の復帰となった原口元気を起用した。

 森保ジャパンでの2戦目とあって、チームのスタイルもおぼろげながら見えてきた。後方からのビルドアップ時にはボランチのひとりがCBの間に落ち、両SBを高い位置に押し上げるシーンが多く、特に右SBの室屋成は高い位置を保って、時には5トップのような形でパナマを崩しにかかった。
 
 さらに「サコくん(大迫)へのくさびを意識しました」と室屋が語ったように、ボールキープに長けた1トップの大迫への縦パスを攻撃のスイッチとする約束事は徹底されていたようだ。もっとも、この日は先のコスタリカ戦に比べてバイタルエリアでの連動性が乏しく、青山もその点を指摘した。
 
「チームとしてビルドアップでもう少し高い位置まで運びたかったです。呼吸が合えばもっと出てくると思いますが、ワンタッチでの縦パスも少なかったと感じます。
 
 コンビネーションがまだでき上がっていないのかなと。でもそんなこと言っている暇はなく、すぐに試合がきます。試合が一番の練習なので、反省材料を活かしたいです。前に入ったスピード感は前回のほうがあったと思いますが、そこはもっと合わせられるはずです。でもまだ時間はいるかなとも思います」
 
 また青山は両サイドハーフの原口と伊東を活かせなかった点も課題として挙げた。
 
「(原口と伊東を活かせるように)スペースを使いたかったです。ただサコ(大迫)に収まった後にスピードアップできなかった。今後は3人目が絡むようなテンポだったり、スピード感を作っていく必要があります。そういう練習をしているんですが、まだ時間はかかります」

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 一方で収穫があったとすれば、縦関係となる2トップの大迫と南野のパフォーマンスだろう。特に1.5列目でプレーした南野は、先制ゴールを奪っただけでなく、伊東のゴールもお膳立て。後方から上手くボールを引き出し、攻撃を組み立てた。
 
 そんな南野の活躍に青山も「スペースを見つけるのがすごく上手いですね。顔を上げた時に準備してくれていますし、ポジショニングや身体の向きは出し手にとってはありがたいです。良いところにいてくれますし、収まりますし、テンポが出るのでスピードも上がります。真ん中であれだけのプレーをしてくれると、ボランチとしてはありがたいです」と称讃する。
 
 また南野は「サコくん(大迫)は収まるし、やりやすかったです。僕がもう少し前を向いて、サコくんが動き出した時にスルーパスなどをもっと増やしていければいいのかなと思います。ふたりの関係性でゴールに迫っていくプレーももっと増やしていければ」と、手応えと今後への意気込みを語った。
 
 10月16日に埼玉スタジアムで予定されているウルグアイ戦には、パナマ戦で温存した中島、長友佑都、酒井宏樹、吉田麻也に加えて、伊東の負傷を受けて81分から出場した堂安、88分からピッチに立った柴崎岳の先発が予想される。彼らが大迫&南野の2トップとどう連係するのかは見ものだ。
 
 エディンソン・カバーニらがメンバー入りしているウルグアイとの一戦は、日本の今の実力をはかるには絶好の機会だ。準備期間は短いが、パナマ戦での反省を修正しながら、来年1月のアジアカップへつながる内容になることを期待したい。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)