ペラペラ喋る女は論外…⁉︎ 「男にモテる女」の法則
文・塚田牧夫
女性がもつ「モテてほしい女性」のイメージ

上条:うちは女性向けの書籍を扱っているので、“男好き”するタイプのキャラクターって滅多に出てこないですね。
小川:あ、それ、なんとなくわかります。読者が男性か女性かで、そのあたりはやはり意識しますよね。「こういう女性にモテてほしい」という女性のイメージがあって。
上条:そうそう。むしろ「こういう女性がモテるべきだ」というイメージ。日野さんなんて、ピッタリな感じ?(笑)
日野:いや、私、結構“男好き”意識していますよ(笑)。
上条:金融でも、そういう“男好き”みたいなのを必要とされることはあるんですか?
日野:そりゃありますよ。むしろ、他の業界よりもあるんじゃないですか? 今回のテーマでいうと“態度”ですけど、服装をそこまで派手にするわけにもいかないので、やはり態度で見せていくことになるんですよ。
ハイスペ男にモテる女の特徴

上条:それはどんな態度になるんですか?
日野:やっぱり、男の人って、謙虚で一歩引いてて、自分を立ててくれる古風な女性が好きですよね。とくにハイスペ男子や富裕層は。
小川:そういう人って、もっと自分をしっかりもっている女性が好きなのかと思っていた。
日野:いや、違いますね。自分をしっかりもって、自分ががっちり稼げる系の女性は、そもそも男性を必要としていないんですよ。自分のほうが上だと思っているし。だから、ハイスペ系と対等でやりあうけど、決してそういう男性にモテるわけではないです。ハイスペ系の男性は、むしろ職場にいるそういう女性に泣かされているんで、謙虚な女性を好みますよね。
上条:そのなかで、日野さんが“男好き”を意識するのはなぜですか?
日野:私は早く結婚して、楽になって、専業主婦になりたいという気持ちがあるし。そもそもいい男がいそうという理由で、この業界に入ってきただけですから。
ぶりっ子からのギャップモテは鉄板!?

小川:上条さんは、女性向けの書籍を作っているということで、編集上、あまり“男好き”する女性にならないよう気をつけているということですが、それは具体的にはどういうところですか?
上条:うーん……。難しいんですけど、男性ってギャップに萌えるところがあるじゃないですか? これは、ちょっと前に手がけた本での話なんですけど、話のなかでは、読者にはギャップを見せないようにするというか。難しいんですけど、そのギャップが現れるまでの、繋がりがないと納得できないと思うんですよね。でも、その繋がりが見えちゃうと、きっと男性は“萌え”ない。
小川:なるほど。わかる気がする。
上条:たとえば、“ぶりっ子”で引き付けて、真面目なところとか真剣なところとかを見せるというのは鉄板だと思うんですけど、その“ぶりっ子”を演じている背景とか、“真面目”になっている背景とか、どっちが素かはわからないですが、裏側の部分まで見せちゃうと“男好き”はしないと思う。でも、女性向けに描く場合は、その部分がないと、共感できない。
小川:なんでも喋っちゃう女性ってセクシーじゃないですよね。男性にとって。やっぱりミステリアスじゃないと。日野さんも、そういう手口を使いますか? 本心を隠すというか……?
日野:「インサイダーになっちゃうから、これはちょっと話せないです」とかは言いますね(笑)。
上条:ハイスペ男子もぶりっ子は好きなんでしょうか? すごく知りたい。
日野:好きだと思いますよー。でも、お箸の持ちかたとか座席の位置とか、そういうのは基本的にちゃんとできていないとダメかも。ぶりっ子でも。
小川:それもギャップなんですかね?
上条:そうですよね。“お金に強いぶりっ子”ってだけで男にモテる気がする…。
日野:まあ、私もそんなにぶりっ子ではないですけど、勝負所では使う女性は多いですよ(笑)。
上条:勝負所ってなんの勝負なんだろう(笑)。
“男好きする女の態度”について、違った分野の3人の女性に語ってもらいました。いかがでしたか? “意識しつつも、すべては見せず”ということが重要なようですね。
【協力】日野裕子さん……国立大学卒業後、大手外資系金融会社の投資部門にて、リテール営業を担当。現在は商品開発に携わる傍ら、婚活に勤しむ毎日。口癖は「官僚さんと結婚したいなあ」。
小川沙耶さん……官能小説家・ライター。都内の金融関連会社で派遣OLをしながら官能小説を執筆。著書に「美人妻・肉棒狂い」「美人妻・蜜壺いじり」「淫欲妻・愛液垂らし」(大洋文庫)がある。https://twitter.com/ogawasaya
上条アヤさん……恋愛マンガの胸キュンアプリ「秘密の本棚」の敏腕編集者。昨年、年収9桁の外資系金融マンと結婚。「初めて『この仕事やっててよかった』と思いました」と語る。https://goo.gl/g6NQVi
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