アラフォー独身女性の特徴は? 市場価値と結婚するためのカギ

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こんにちは、ライターの仁科友里と申します。『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を上梓した関係で、婚活中の女性から相談を受けることがあります。その経験から、今回はアラフォー独身女性の生活や結婚観について書いてみたいと思います。

■痛い? みじめ? 独身女性の「被害妄想スパイラル」

婚活が停滞すると「私なんてもうダメだ」という自己否定の気持ちが浮かんでくるのは、どの年齢の女性も一緒です。そこから「世間が笑っている」「結婚していないことでバカにされている」という被害妄想スパイラルにはまってしまうアラフォー独身女性がいます。

それでは、どうして世間を気にしてしまうのか考えてみましょう。

まず、最大の原因は、日本における独身女性の扱われ方が関係しています。お笑い番組で、オンナ芸人が「ブス」「結婚できない」と言われるのは日常茶飯ですが、オトコ芸人がオンナ芸人に「ブサイク」「独身のくせに」と言われることは、滅多にありません。

つまり、「結婚できないから、笑われる」のではなく、「女性だから」笑われているのです。余談ですが、国勢調査によると、35歳の女性が40歳までに結婚できる確率は2%だそうですが、実は35歳以上の男性が結婚できる確率も3%前後でだいたい同じくらいといわれています。「男性はいくつになっても結婚できるけど、女性はちがう」は幻想なのです。それなのに、テレビは女性に対するディスりをBGMのように流し続けています。

BGMといえば、スーパーマーケットで流れていることがありますが、音楽が流れていることを認識しても、何の曲かまではっきり記憶していることは稀ではないでしょうか。自分が好きな曲、もしくは思い出をともなうような曲は記憶に残りやすく、それ以外の曲は忘れてしまうことが多いでしょう。

この原理は、「世間が私を笑っている」にも適用されると思うのです。女性の外見や年齢をバカにすることが好きな女性、もしくは自分が実際に笑われる経験をした女性がナーバスになってしまうのだと思うのです。したがって、「世間がこう思っている」のではなく、「自分がそう思っている」のです。

■アラフォー独身女性に共通する特徴とは?

ドラマやバラエティーでのアラフォーは焦っているように描かれますが、どちらかというと、のんびりしている人のほうが多いです。あくまでも相談者さんに限ったお話ですが、経済的にも人間関係にも恵まれている人というのが、私の印象。以下の3パターンに分けられるように感じています。

(1)ぬる〜く婚活しているうちに、アラフォーになったタイプ
(2)結婚願望がなかったけれど、家族の病気や、出産願望で婚活を決意したタイプ
(3)恋愛を繰り返すうちに、なぜかプロポーズされないことに気づいたタイプ

概して、みなさん行動が遅いか、行動を変えない(恋愛と結婚はちがうのに、恋愛目線で相手を探している)ように思います。

◇アラフォー独身女性には「3つの特徴」がある

アラフォー独身女性の方とお話をしていて気づくのは、以下のような点です。

☆幼い

アラフォー独身女性はモテてきた方が多く、自意識と男性への接し方が28歳くらいで止まっています。「ワリカンだった」「家まで送ってくれなかった」といった具合に、男性のエスコートに一番文句をつけるのがアラフォー独身女性です。

☆母親と仲が良すぎる

「母親が男女交際そのものに否定的だった」「母親が彼のことを気に入らないことに気づいて別れてしまい、いつのまにかアラフォーになった」このように、常に母親と行動し、意見をすべて受け入れている女性には、男性の入る余地がありません。

☆他人に興味がない

いつも人のことを気にしている人もどうかと思いますが、結婚は相手がいて初めて成立します。ですから、他人に興味がないのも困りものです。男性からのアプローチに対するレスポンスが遅すぎて、相手を萎えさせたりします。

◇アラフォー独身女性は「悩み」を抱えていない!?

悩みや不安にさいなまれているアラフォー独身女性は、ほとんどいません。これは「たまたま」ではないと私は思います。「家庭の居心地が悪い」「自分の収入が不安定で、将来が不安」「結婚しないと一人前でない」といったような深刻な悩みや思い込みを持つ人は、逆に若いうちから必死で婚活して結婚します。つまり、アラフォー独身とは、現状で満足している、環境的には恵まれているということでもあるのです。

■可能性は? アラフォー独身女性と結婚

上述したとおり、アラフォー女性の結婚率(2%)はかなり低いです。正直なところ、彼氏を作ることも20代と比べると格段に難しく、不倫に走る人もいます。なぜアラフォーの結婚が難しいのか、何がネックとなっているかを考えてみたいと思います。

◇アラフォー独身女性の結婚観

「どんな結婚がしたいか」という具体的なビジョンを持たないことこそ、アラフォー独身女性に共通する結婚観だといえます。「婚活はメリットが決め手」が仁科式理論ですが、「こういう結婚がしたい」というビジョンがないと、どういう相手を選べばいいのかわからず、相手にとってのメリットをひねり出すこともできなくなってしまいます。

◇結婚の可能性は? 婚活市場における価値

「結婚率が2%なら、ほぼ不可能ってことですよね」と解釈する女性もいますが、そういう時、私は「世の中に100%はありません」とお答えしています。なぜなら、2%の人は実際に結婚しているのです 。成功率が高かろうと低かろうと、自分が成功する側に入ればいいだけ。チャレンジするのかしないのかを決められるのは、あなたしかいません。つまり、市場価値を考えることより、自分の意志とアプローチが大事ということです。

◇アラフォー独身女性が結婚するには

私がアラフォー女性におすすめする結婚スタイルは「入り婿」婚です。今ある自分の生活スタイルに入って来られる男性を最初から探すのです。たとえば、アラフォー読者Aさんの趣味は観劇ですが、おっかけ友だちの弟さんと知り合い、結婚しました。男性がAさんのマンションに転がり込んでくる形で、Aさんは住む場所も仕事も変わっていません。相変わらず追っかけもしています。

母親と仲良しであれば、「実家に住んでくれそうで、お母さんが気に入る人」を探せばいいのです。逆におすすめめしないのが、「仕事を捨てて、誰も知らない遠方に嫁ぐこと」です。「すべてを捨てる」ということは、今の生活のメリットを捨てることでもあると考えてください。

■婚活のポイントは、相手にメリットを感じさせること

独身女性を笑い者にする風潮には「NO!」をつきつけていかなくてはなりませんが、アラフォー女性自身も、思考停止していないか考えてみてください。「この女性といれば、メリットがある、人生は楽しい」。そう思わせることが、婚活のポイントです。それなら、自立しているアラフォーには、チャンスがあるはず。自分はどうしたいのかを考えることからはじめましょう。

(仁科友里)

※画像はイメージです