電動化などの戦略を説明する丸本社長

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 マツダは2日、2030年時点で生産する自動車すべてに電動化技術を導入すると発表した。これに向けて電気自動車(EV)および航続距離延長(レンジエクステンダー)のために発電用ロータリーエンジンを搭載したEVを20年に発売する。IT化では、独自の基本思想に基づく自動運転技術の25年の標準搭載を目指す。

 EVは、現在開発を進めている独自開発のEVとレンジエクステンダーEVを20年に発売する。最新の電池技術を盛り込むのに加え、ほかの電動化システムへの拡張性などを検討した結果、従来公表の発売時期より1年遅れる。トヨタ自動車などと共同開発しているEVは、具体的な発売時期は未定とした。

 30年時点での生産車両は、ピュアEVおよびレンジエクステンダーEVが5%、残り95%が内燃機関になんらかの電動化技術を組み合わせたものになると想定する。このため電動化技術の品ぞろえを広げる。通常の内燃機関に小型モーターを追加したマイルドハイブリッドシステムを、19年発売予定の「次世代車」を皮切りに提供を開始。またロータリーエンジンを共通ユニットに用い、プラグインハイブリッド車(PHV)やシリーズハイブリッド車など多様な電動化車両に展開する。

 情報化技術については、運転者の安全運転を情報システムで補助する「マツダ・コパイロット構想」に基づく自動運転システムを、25年に標準搭載する。

 また「マツダコネクト」と呼ぶ車載カーナビゲーションシステムと情報端末、バックエンドのシステムは、次世代車からトヨタと共通化する。システムは3年間かけて共同開発したという。スカイアクティブ・テクノロジーに次ぐ技術を搭載する次世代車は、9月末に生産を開始しており、11月下旬の米国ロサンゼルスオートショーで初公開する。

 会見で丸本明社長は「電気駆動の利点とマツダしかない技術を最大限使い、走る喜びを体現したEVを実現する」と説明した。