超大型の台風24号が駆け抜けて青空が戻った昨日1日(2018年10月)朝、思わぬことで首都圏のJR東日本が大混乱に陥った。原因は中央線の四谷駅付近で、線路に立木が倒れたことと、京浜東北線の停電だった。とんだ台風の爪痕だ。

始まりは四ツ谷駅の倒木だった

JR東日本は、台風24号の通過を見越して、おととい9月30日午後8時に在来線全線を運休という初めての措置を取った。テレビなどでの呼びかけが効いたか、大きな混乱もなく、台風そのものはやり過ごしたのだったが......。

始発から運行を開始したJR、当初混乱はなかったが、四ツ谷の倒木で動かない中央線の各駅は、たちまち通勤客で溢れた。そこで、7時15分新宿が、ついで7時25分三鷹、7時50分には船橋で駅への入場を規制した。

南北に走る京浜東北線は、もっと深刻だった。台風で電線の損傷が起こって、今年最大規模の停電となったのだ。西川口では6時50分に入場規制したため、通勤客は駅に来て初めて「なんだこれ?」。午前8時頃には、駅の外の行列が300メートルにもなった。

上野駅でも、中央改札で改札機1台だけを稼働させたから、これまた駅の外に人が溢れた。ターミナルの新宿では、ホームや階段にまで人があふれた。セイーフティドアがないホームでは、ようやく動き出した電車が、ぎっしりと並んだ乗客すれすれに発車するという、まるで終戦直後みたいな光景が続いた。

結局中央線では、快速22本がストップして最大2時間の遅れ、1万人が影響を受けた。京浜東北の復旧は午後3時までかかり、11時間ストップ。乗客は、動いているJR線や私鉄への振り替えで右往左往させられた。

笠井信輔アナ「今回の台風は、真夜中に列島を駆け抜けたのと、JR、私鉄が早めに運休を決めて混乱がなかったために、朝の混乱は想定外だった」

鉄道アナリストの川島令三さんは、「都心で木が倒れるとは思っていなかった。山間部では先に危ない木は切っちゃう」