開幕式の様子=1日、清州(聯合ニュース)
【清州聯合ニュース】現存する世界最古の金属活字本で、2001年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録された、仏教書「直指心体要節」(直指)の価値を世界に広めるための「2018清州直指コリア国際フェスティバル」が1日、韓国中部の忠清北道清州市で開幕した。21日まで。  

 この日行われた開幕式には、都鍾煥(ト・ジョンファン)文化体育観光部長官、李始鍾(イ・シジョン)忠清北道知事、同フェスティバル組織委員長の韓凡悳(ハン・ボムドク)清州市長ら約1000人が出席した。

 韓市長は歓迎のあいさつで「直指コリア国際フェスティバルは、金属活字印刷術を人類に初めてもたらした文明国家の子孫だという自負心を高める行事だ」とし、「世界記憶遺産の保全とアクセス改善策を議論する国際的ネットワークを構築したい」と述べた。

 また「直指が現存する世界最古の金属活字本として注目を集めることで、今回のフェスティバルを通じて直指の精神とそこに込められた知恵で世界の人にメッセージを伝えたい」と強調した。

 

 開幕式では、直指の世界記憶遺産登録を記念して清州市が制定した第7回ユネスコ直指賞の授賞式も行われ、アフリカ・マリ共和国のNGO(非政府組織)「SAVAMA―DCI」が受賞した。

 今回のフェスティバルは「直指の森への散歩」をテーマに、展示、講演、体験イベント、国際学術大会、市民参加プログラムなどさまざまな行事が行われる。

 組織委員会の関係者は「21日間、テーマ音楽会、グラウンドアートなど他にはない見どころが満載だ」とし、「直指の精神をたたえ、心の癒しになる直指コリアを楽しんでほしい」と話した。