iOS 12アップデート後、iPhone Xのコントラストに不具合?キャリブレーション不調のうわさ

iOS 12をインストールした一部のiPhone Xユーザーが、ディスプレイの画質が劣化している旨を報告していることが明らかとなりました。

大手ネット掲示板Redditの投稿によると、ディスプレイのコントラストがおかしく、色の濃い部分や黒の表示に違和感を覚えるとのこと。アップル情報関連サイトMacRumorsの読者フォーラムやTwitterでも、ディスプレイ表示に関する数々の苦情や報告が寄せられています。

Redditユーザーのshannister氏によると、「ディスプレイが少し色あせて薄めとなり、黒が灰色寄りで表示される」とか。

ほかRandomUser9758というユーザーは「iPhone XのOLEDパネルは、iOS 11では素晴らしい色とコントラストだった。iOS 12のアップデート後、色とコントラストが台無しになったよ」と述べています。

MacRumorsフォーラムのメンバーmagicschoolbus氏は、「キャリブレーション(色の自動調整)が上手く行っていないようだ」と分析しています。米Forbesによれば、こうした色調整に関する問題は、iOS 12のベータ版の段階から一部ユーザーが指摘していたとか。

もしキャリブレーションが不適切であれば、カメラ撮影において大きな問題を生じることになります。iPhone X上で何枚か撮影した写真を見比べて、本来はきれいに取れたものを破棄して、おかしな色具合の写真をSNSで投稿してしまったら......という事態を招きかねません。

デジタルカメラ・写真関連サイトのDPreviewもiPhone Xをアップデートして検証したものの、iOS 12で特にディスプレイ表示に大きな変更はなかったとしています。なお、現時点ではアップル公式から、この件についてのコメントはありません。

総合すれば、あくまで一部のユーザーが画質が落ちたという「印象」を述べているに過ぎないようです。が、iOS 12は他にも一部アプリのクラッシュなどの症状が報告されています。まだインストールしてない方は、近日中に予想されるマイナーアップデートの配信を待ったほうが賢明かもしれません。