先発大幅チェンジが予想されるU-16日本代表。全員の力で連勝を狙う

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 マレーシアで開催中のAFC U-16選手権に出場しているU-16日本代表は22日、グループステージ第2節・タジキスタン戦に向けた前日練習を実施した。

 初戦から中2日となるこの試合、森山佳郎監督は「ここを落とせばグループ敗退もあると思っている」「バクチになる部分はある」としながらも、メンバーを大幅に入れ替えて臨む考えだ。

 それは「各チームから選手をお借りしてきてこの大会に臨んでいて、一人でも多くの選手を試合に出したい気持ちはある」からであると同時に、もちろん主力の損耗を避けるという戦略的な判断でもある。また「そのメンバーで勝っていければ大きいし、スタメングループにも刺激になる」という意図もある。言ってみれば、体力面のマネジメントをしつつ、控え組の底上げを図り、さらに先発グループにも刺激を与える一石三鳥狙いの戦略である。

 指揮官は「まだ最終的なメンバーは決めていない」とお茶を濁していたが、練習を観る限りは7〜9人程度の入れ替えがありそうだ。第1戦で途中出場から得点を決めたFW唐山翔自(G大阪ユース)、同じくアシストを記録したMF中野瑠馬(京都U-18)、あるいは練習から元気者としてのプレーが目立つDF石田侑資(市立船橋高)、193cmの超大型DF佐古真礼(東京Vユース)といった選手たちが前日練習の先発組でプレーしていた。

「あんまり緊張するタイプではないので大丈夫です。点を取りたい」と唐山が意気込めば、石田も「自分の良さはギラギラした気持ちを持っていることなので、まずそれを出したい」と燃えたぎるハートを込めたコメント。またGK野澤大志ブランドン(FC東京U-18)も、「第2戦に勝てればグループ突破に大きく近づける。後ろからチームを支えたい」と意欲満面の様子だった。

 タジキスタンは初戦で2-6とマレーシアに惨敗しているチームだが、森山監督は「迫力のあるチーム」とむしろ警戒を強めている。2年前の前回大会では同じ中央アジア勢のキルギスの激しいプレッシングに立ち上がりから圧倒されて「押しまくられしまった」(同監督)苦い記憶もあり、今回も時間帯によって「相当な圧力で来る」というイメージを持たせながら、そのプレスを回避してボールを運ぶ術を練習から模索してきた。

 ただ、悩ましいのは、「もともと良くないグラウンドが連日の豪雨と連戦でさらに悪くなっている」こと。後ろからしっかり繋ぐ部分を出せずに蹴り合いの展開になるようでは苦戦必至だが、変に繋ごうとしてボールをロストしてカウンターを受ける展開は絶対に避けたいところでもある。劣悪なピッチ状態の中でどこまで繋いで、どこから割り切るのか。その判断を間違えないことが、勝敗のポイントとなりそうだ。

 中2日で迎えるタジキスタン戦。グループステージ突破に向けた大事な一戦であることは当然だが、同時に控え組を信じて送り出す森山監督の「バクチ」によって、チームの伸びしろを占うようなゲームにもなりそうだ。

(取材・文 川端暁彦)