フォッシルのスマートウォッチは、スマホメーカーより高いデザインと操作性による完成度が魅力

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フォッシルジャパンは9月3〜4日、「FOSSIL JAPAN HOLIDAY 2018 PRESS PREVIEW」を開催し、トラディショナルウォッチからタッチスクリーンスマートウォッチなど新製品を披露した。

フォッシルのスマートウォッチは、OS(基本ソフト)にグーグルの「Wear OS by Google」(旧Android Wear)を採用している。
最新のWear OSは、
・音声アシスト機能
・フィットネス機能
・通知機能
これらを搭載しているほか、一部の地域ではグーグルの決済サービスである「Google Pay」による支払い機能もスタートしている。残念ながら日本ではまだこの機能を利用することはできない。

アップルも独自OSである「watchOS」を搭載する「Apple Watch」を発売している。こちらは、Wear OSよりも大きく進化しており、
・電子決済
・LTE通信機能
これらを内蔵し、身につける端末に必要な機能を拡張している。

一方でWear OSの進化はグーグル次第ということもあり、最新の機能面ではアップルとの差が開いてしまっているようにも思える。


さて、今回発表したフォッシルの新製品には、最新のWear OSの機能を盛り込んだ第4世代のタッチスクリーンスマートウォッチのシステムを搭載する。

フォッシルグループのスマートウォッチは、元がグローバルモデルであることから前述したGoogle Payによる決済も内蔵している。グーグルの対応次第では日本でも利用できるようになるかもしれないという状況である。


Fossil Q Explorist HR

フォッシルブランドとしての第4世代の「Fossil Q」は、トラディショナルな時計と変わらないデザインのステンレスティールケースが特徴で、ガジェット感がなくファッション性の高い製品である。

Fossil Qに限らず、フォッシルグループのスマートウォッチは、スマートフォンメーカー製のスマートウォッチとは異なり、携帯電話売り場などで見かけることがない。
アパレルや時計専門店などの店頭や通販サイトにおいて、ファッションウォッチとして購入することが多いと聞く。
こうした購入者にはスマートウォッチと言うより、ファッショナブルなデザインをまとった、いわゆる高性能なデジタルウォッチという印象なのだろうか。ウォッチフェイスを切り替えることで、服や小物とコーディネートするという使い方も人気があるようだ。

Wear OSを搭載するスマートウォッチといえば、Android端末やiPhoneと同期すればすぐに通知機能やフィットネス機能が使えるようになるのはもちろんだが、フォッシル製品にはそれぞれのブランドの世界感を大事にしたフェイスデザインや機能が盛り込まれているのも魅力である。


Fossil Q Venture HR

写真のFossil Qは、そのデザインとは裏腹に心拍センサー搭載し、GPS機能を使ったトラッキング機能や、スイミングやシャワーなどに対応した防水機能を搭載する。
オンの時はトラディショナルなウォッチとして、オフの時はフィットネス用途にと、スマートウォッチならではの楽しみ方ができる。

GPS機能は、ランニングなどのワークアウトにはスマートフォンを持たなくてもしっかりと移動のログを記録することに役立つ。あとからアクティビティログをスマートフォンで同期することができるのだ。

こうしたランニングなどでの使い方には、手ぶらで出かけてスマートウォッチのGoogle Payによる支払い機能が欲しくなるところである。


SKAGEN Flaster 2

同じ第4世代のタッチスクリーンスマートウォッチには、
・SKAGENの「Falster 2」
・EMPORIO ARMANIの「MATTEO」および「ALBERTO」
・ARMANI EXCHANGEの「Armani Exchange Connected」
・MICHAEL KORSの「RUNWAY」
・DIESELの「Full Guard 2.5」
など、魅力的であり個性的なスマートウォッチをラインナップしている。


EMPORIO ARMANI MATTEO

スマートウォッチは、電池の持ちなどネガティブな要素があるため、ガジェット好きでも購入をためらっているということもあるだろう。


DIESEL Full Guard 2.5

しかしながら、ガジェット感が強いスマートフォンをファッションウォッチとして展開することで、コアなスマートフォンユーザーではなくもっと多くのライトユーザーへ届けることができているように思う。


MICHAEL KORS ACCESS RUNWAY

ブランドのフィロソフィーに沿ったフォッシルグループのスマートウォッチは、画一的なデザインのアップルウォッチにはない強みである。製品の作り込みやデザインなど、ブランドを大事にしていることも、購入時の満足感を得ることができるというもの。


防水性能強化でより使いやすく、身近な存在に


竜頭のボタンとダイヤル操作や、2つのボタンの操作もわかりやすく、スマートウォッチとしても完成度が高い。スマートフォンメーカーのスマートウォッチより、操作性やデザインが良く、世界感もしっかりとしているため時計としての軸足がぶれていないところがフォッシルの魅力であるように感じた。


執筆  mi2_303