日本人として初めて野手でメジャーリーグに挑戦し、帰国後は日本ハムでチームを44年ぶりの優勝に導いた男・新庄剛志(46)。引退後はバリに移り住み、はや10年。新庄とは20年来の付き合いだという元芸人のインタビューマン山下が、新庄の今を直撃した!

【関連記事:新庄剛志の「消えた20億円」横領されるも悩んだのはたった5日】

――バリでモトクロスバイクやエアブラシアートをやっているんですよね。

新庄「今はゆっくりしたいな、と思ってやってない」

――今、何か興味を持っているものはありますか?

「今はテレビの企画とかを考えて……今、テレビが面白くないじゃん」

――(即答で)そんなことないですけど。

「最近は同じような人ばっかりテレビに出てるじゃない。今は逆に、昔ビートたけしさんたちがやっていたような、無茶苦茶なものを持ってきてもいいんじゃないかなと思っているの。
 そういう勇気あるプロデューサーも、そろそろ出てきてもいいと思うのよ。『クビ覚悟で一発やってみ』『当たるかもしれない』って、そういう気持ちで俺はメジャーに挑戦したから、一緒じゃない? 俺はアメリカ行ってなかったら、50億稼げてなかったからね。そういう勇気を今のプロデューサーにも持ってもらいたい」

――現役のころに50億円稼いだと言いますが、今までの最高年収はいくらぐらいなんですか?

「(あっさりと)13億円。だって俺がメイクしていたらマネージャーが来て、『こっち向いて』って。向いたら、マネージャーがデジカメで写真を1枚撮ったのよ。それで後になって『さっきの写真はなんなの?』って聞いたら、『あれは広告に使う写真です。今ので8000万円入ってきます』って言われて……」

――え―! 1枚の写真だけで8000万円? じゃあ、今までで一番ギャラがよかった一回の仕事はどんなのですか?

「海外のCM撮影で、6時間拘束と契約で決められていたの。もし6時間を1分でも超えるとギャラを倍払うという契約なのよ。それで、6時間2分かかったから、8000万円の契約だったのに1億6000万円もらった(笑)」

――2分超えただけで8000万円プラス! 延長料金高すぎるでしょ(笑)。

「それが最高金額かな。そのころ1週間にCM3本、テレビの収録が3本あって、それだけで5〜6億円あったもんね。野球の最高年俸が3億円だったから、収入だけでいったら野球がバイトみたいな感覚になるのよ」

 おそるべし男、新庄……。

新庄剛志の新刊『わいたこら。 - 人生を超ポジティブに生きる僕の方法』(学研)9月20日発売