CLとELに加えての創設となる“第3の大会”はどのような内容になるのだろうか? (C) Getty Images

写真拡大

 現地9月11日、ユベントスと欧州クラブ協会の会長を務めるアンドレア・アニェッリ氏が、UEFAの理事において、新たな欧州カップ戦の創設に向かっていることを明らかにした。英公共放送「BBC」が報じている。

 報道によれば、同氏が明らかにしたのは、チャンピオンズ・リーグ(CL)、ヨーロッパリーグ(EL)に続く新たな大会の創設で、欧州カップ戦に出場できるクラブは現行の80チームから96チームに増えるというもの。さらにELの出場チーム数を現在の48チームから32チームに減らし、CLと同数とすることで、3大会すべての出場チーム数を揃える見込みになるという。

「現行モデルには現代化が必要」と訴えるアニェッリ会長は、欧州クラブ協会から「ゴーサインが認められた」とコメント。一方で、新大会の詳細については明かさなかった。

 UEFAは、「継続的に各大会のフォーマットを見直し、様々なオプションを検討している」としているが、「BBC」は12月のダブリンでの会議で3つ目の大会創設が認可される可能性があると伝えた。

 英紙『Telegraph』は、気になる新大会の構想について、「1999年に廃止されたカップウィナーズカップのようなものではない」とし、国内リーグの成績に応じて出場権が与えられる見込みと伝えている。

 また、同紙は、「欧州のより支配的でないリーグからのチームの出場に制限を設けるためのもののようだ」とも報じており、主要リーグ以外のスモールリーグのチームを新大会に出場させることで、CLやELのクオリティーを一定に保つことに狙いがあることを推測。ELの出場チーム数が減ることで、負担の軽減につながるとの見方もあるようだ。

 いずれにしても、概要はこれから明らかになるとみられる。発言権を増す欧州クラブ協会が望む新大会は、どのようなかたちとなるのだろうか? 注目したい。