シュートブロックするDF槙野智章

写真拡大

[9.11 キリンチャレンジカップ 日本3-0コスタリカ 吹田S]

 DFリーダーとして最終ラインに安定感をもたらした。ラインコントロールもそつなくこなし、シャットアウト勝ちに貢献。しかし、日本代表DF槙野智章(浦和)が森保一監督から与えられていた任務はそれだけではなかった。

「北海道に行ったときから、自分のことよりも周りの選手の良さを引き出すこと、チームに安定感をもたらすことを森保監督に求められていた。だから、とにかくグラウンドでの雰囲気と、試合に入るまでのモチベーションの持って行き方を意識していた。今日は若い選手がのびのび楽しくできたので良かったと思う」

 森保監督から与えられた“特命”には、若手の台頭を促すという意図も含まれていただろう。結果は見てのとおり。若手が多く入った攻撃陣を中心に、選手たちはのびのびとボールを操り、ゴールを目指した。その姿は槙野の目に、頼もしくも脅威にも見えたようだ。

「今日の結果と内容は、今回来ていない、欧州でプレーしている選手、ロシアW杯のメンバーにかなり大きなプレッシャーを与えられたんじゃないかと思う。結果以上に内容が素晴らしかったし、試合に出た若い選手、国内組の選手は自信をつかんだと思う。ここからが本当のサバイバルです」

 表情を引き締めながらそう語る槙野によれば、選手たちはロッカールームに帰ってきてから口々に「楽しかった」と言っていたという。「代表というプレッシャーがある中で、楽しむ姿勢でプレーできたということで、欧州組が合流したときにもっと素晴らしいものを出せると思う」。いずれできあがっていく素晴らしいチーム。もちろん、その一員に槙野自身も入っていくつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)