A代表デビューに期待がかかる日本代表MF堂安律

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 生まれ育った関西の地で迎える初めての日本代表戦。オランダ・エールディビジでの活躍を経て、“日の丸”初招集をつかみ取ったMF堂安律は、あくまでも自然体で臨もうとしているようだ。

「スタジアムもそうですし、ロッカールームもそうですし、こうやって皆さんと話していても、『懐かしいな』という感じです」。

 昨年6月25日、堂安はパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪のサポーターに別れを告げ、オランダ・フローニンゲンに向かった。あれから1年2か月あまり、久しぶりに迎える日本での試合は、奇しくも以前の本拠地での日本代表戦となった。

 凱旋出場への感慨を求める報道陣の思惑をよそに「いまは特に何も感じていないです」と述べた堂安は「明日起きてみて、どういう感じになるか。どういう感じというか、楽しみです」と平常心を強調する。

 さらに「こうやって日の丸を着けて、本当のメンバーがいないと言われている中ですが、日本を代表して戦うという意味では、個人ではなくチームの結果にフォーカスして戦いたい」と地に足の着いた言葉を続けていた。

 背伸びのない表現の裏には、オランダで培ってきた自信がある。「ゴール前の質、どこで点を取るか、そういった得点感覚は今までの感覚とはまったく違う。89分間調子が悪くても、1点取れるような感覚がある」。

 1年目のシーズンはリーグ戦・カップ戦で計10得点。「結果を残さなければ日本に帰ってプレーしないといけないという契約もありましたし、『生きるか死ぬか』で戦ってきたことで培われた大事な力」と“結果”を追い求め、そしてつかみ取ってきた自負がある。

 日の丸での初陣にも「経験が上の選手に比べて少ないし、上の人に比べて大きなプレッシャーを経験したわけじゃないけど、世代別の日本代表ではプレッシャーに対してネガティブになったことはない」と気負いはなし。青黒育ちの20歳が、真っ青に染まったホームで成長した姿を見せつける。

(取材・文 竹内達也)