自己評価を述べた日本代表DF佐々木翔

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 日本代表は9日、大阪府内で初めてのトレーニングを行い、2日後に控えるキリンチャレンジカップのコスタリカ戦に向け、非公開で戦術を確認した。DF佐々木翔は練習終了後、「課題もありますし、もの足りない部分が大きい」と自身の現状を述べた。

 森保一監督とはサンフレッチェ広島で共に戦った経験を持ち、日本代表で久しぶりに再会したという間柄。指揮官は広島時代の3-4-2-1と異なり、唯一の実戦形式となった7日の紅白戦で4バックを試していたが、佐々木にとって混乱はないようだ。

 練習後の囲み取材に対し、「大事なのは選手の個々の良さをどう生かすか」と述べ、システムよりも重要な要素があることを強調。自身としても「近くの選手を見て、その選手の良さを引き出しながらやっている」と狙いを説明した。

 だが、チーム全体としては「もっと細かいところまで理解していかないといけない」と指摘し、自身の出来も「すべてに課題があるし、もの足りない部分が大きい」と満足せず。「強さ、タフな部分は良いアピールができている」と持ち味は発揮しつつも、手応えよりも反省点のほうが気になるようだ。

 北海道胆振東部地震の影響で試合が1つ少なくなり、初招集組にとってはチャンスが少なくなったという見方もできる。だが、「試合ができるのは喜ばしいこと」と前を向いた28歳は「試合に出たい思いはありますし、いまアピールしているところです」と笑顔で語り、日本代表の舞台で戦う充実感をのぞかせていた。

(取材・文 竹内達也)