プロレスの「お約束」や「ストーリー」とは何なのかを解説したムービーが公開中

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プロレスはリングの上で選手が戦う格闘技ですが、試合の勝敗よりも「観客に魅力的な試合を見せる」ことに主眼が置かれています。そんなプロレスにおける「お約束」や「ストーリー」について解説したムービーが、YouTubeで公開されています。

Pro wrestling is an art form

リングの中に1人のプロレスラーが倒れており、赤いパンツを履いたレスラーがトップロープを握り、観客席に向かって何かアピールしています。

そして、トップロープにプロレスラーが上りました。

「ロープに上ったのがダニエル・ブライアン。倒れてるのがケインだ」と解説する長髪の男性と、足を組んで画面を見ているメガネの男性。

ダニエル・ブライアンがケインに向かってダイブしますが……

異変が発生します。

「ケインがブライアンの喉をつかんだ!」と長髪の男性がはしゃいだ様子で話しますが……

メガネの男性は「待て待て、マック」と長髪の男性を制止して映像を停止します。

「これ、ウソだよね?この顔を見ろよ」とメガネの男性は言いました。

「えーっと、それは問題じゃないんだ」とマックは答えます。

マックによれば、ダニエル・ブライアンは確かにオーバーなリアクションを取っているとのこと。

しかし、展開が作られたものであろうとなかろうと、それは大切なポイントではないとマックは主張します。

アメリカのプロレス団体であるWWEの公式YouTubeチャンネルは、全世界で2番目に多くの視聴回数を誇っている超人気チャンネルだそうです。

WWEのムービーを視聴する多くのユーザーはパイルドライバーや……

ボディスラムといった大技を見ているのではないとのこと。

最も視聴回数の多いWWEムービーは、正式な試合ではなく……

ハプニング的に戦いが始まった乱闘のムービーです。しかも、乱闘が始まるのはムービーの真ん中あたりからになっています。

プロレスファンの多くは試合だけでなく……

リングの外側で起こるストーリーも楽しんでいるのです。

かつてのプロレスは、見ていてそれほど面白いものではありませんでした。

やがて興業のため、お互いが目に見えて派手な技を繰り出すようになり……

技を掛け合うために演技をするようにもなりました。

プロレスは男性だけのものにはとどまらず、女性レスラーも登場しました。

女子プロレスは少々過激な演技をすることもあった模様。

「レスラーによるドラマってのは、いつ始まったの?」とメガネの男性が尋ねます。

マックは「1950年代に現れたゴージャス・ジョージというレスラーが始まりかな」と答えました。

ゴージャス・ジョージはブロンドの髪に尊大な態度で、大きな人気を誇った悪役レスラーでした。

ゴージャス・ジョージのキャラクターはよく作り込まれており……

髪を脱色して金髪にし、「ゴージャス」の名の通り華麗な衣装を身にまといました。

また、ゴージャス・ジョージには専属の執事もいて、リングへの入場前にカーペットが敷かれたり……

リングには香水がまかれたりしたそうです。

ゴージャス・ジョージは大きな人気を集め、プロレスをスポーツからパフォーマンスによる興業へと進化させました。

プロレスラーには「キャラクター」というものがあります。正義のヒーロー役として戦うのが、「ベビーフェイス」と呼ばれるレスラーたち。

反対に悪役として戦うのが、「ヒール」と呼ばれるレスラーたちです。

ヒールは反則行為や汚い戦術を使い、時には武器を使って戦うこともあります。

ヒールレスラーたちはいずれも邪悪そうな顔でリングに立ち、凶器を持ち込んで相手を流血させることも多々あります。

また、レスラーには「ギミック」と呼ばれるレスラーとしてのバックストーリーが必要です。

レスラーにはそれぞれ裏話があり……

実にさまざまな背景設定を持ったレスラーが存在しているとのこと。プロレスの進化につれ、レスラーの背景はどんどん練られたものになっています。

「マスクをかぶったミステリアスな覆面レスラー」や……

「超自然的な能力を持ったレスラー」

「邪悪な億万長者」といった、さまざまなレスラーが存在しています。

レスラーのギミックを理解するには、レスラーの登場シーンを見るのが一番わかりやすいとのこと。

特殊効果を使った登場や……

奇抜なコスチュームを身につけ、レスラーは自らのギミックを観客に見せつけます。

たとえば、ジ・アンダーテイカーというプロレスラーは、死後の世界と深い関わりを持つというギミックを持っており……

ショパンの葬送行進曲をBGMにして登場しました。

また、レスラーは登場と共に自らの自己紹介を行うことが多く、そこでもレスラーのストーリーを知ることができるとのこと。観客はレスラーたちのストーリーを理解した上で、リング上での戦いを楽しむのです。

プロレスはリングの上で演じられるものと考えることもできますが、リングの外でもストーリーが継続していることが多いそうです。

「ケーフェイ」という言葉で表されるリング外でのストーリーは、キャラクターが本物であるという印象を観客に強く植えつけます。

レスラーがリング外でもケーフェイを守ることで、「リングから出たらベビーフェイスもヒールも仲良くしており、観客がしらけてしまう」といった事態が避けられるのです。

レスラーは常にケーフェイを意識しており、多くのレスラーは決してケーフェイを自ら破壊しようとしないとのこと。

2000年にはトリプルHというレスラーとステファニー・マクマホン=レヴェックがプロレスのストーリー上で結婚式を挙げましたが……

やはりストーリー上、2002年に2人は離婚してしまいます。

ストーリー上では離婚した2人でしたが……

現実世界では2003年に結婚しています。

2人の結婚はケーフェイを破った形になりましたが、現実世界の2人の関係はプロレス上のストーリーにも反映されているとのこと。ストーリー外で実際に発生した出来事を、反対にケーフェイに持ち込むこともあるようです。