ボランチとサイドバックでプレーした遠藤は、「FWとの距離感をよくしながらやれたと思う」と手応えを口にした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 日本代表が7日、札幌市内でトレーニングを行なった。6日に発生した地震の影響でチリ戦が中止になったことを受け、この日は紅白戦を取り入れた実戦練習を実施。4-4-2のボランチとサイドバックでプレーした遠藤航は、まず「こういう被害があったので、今はチーム一つになって、次の試合に全力で向かっていく。少しでもプレーで勇気や感動を与えられるようにすることしかできないのかなと思います」と被災者たちに心を寄せた。
 
 森保ジャパン初の紅白戦だったが、今回は「どっちかというとコンディショニング」がメインで、「次の大阪での試合を考えたら、やっておいたほうがよかった。細かい戦術の話は特になかったし、与えられたフォーメーション、いろいろポジションを変わったりというのがあるなかで、それぞれがしっかりプレーしたという感じです」と調整の意味合いが強かったようだ。
 
 森保監督と言えば、サンフレッチェ広島でも採用した3バックをメインシステムとしているが、今回の紅白戦では4バックをテストしている。遠藤は「たぶんどっちもイメージしてるとは思います。監督のなかでは、ある程度3バックはイメージしやすいというか、自分のなかで確立されたものがあると思うので、それプラス4枚のオプションなのかメインにするのかは分からないですが、やっておきたいというのがあるんだと思います」と複数のシステムを並行していく意図を感じたようだ。
 
 実際に手応えも得ている。「チームとしての完成度がそんなに高くないのは当たり前ですけど」と前置きしたうえで、「僕はボランチとサイドバックをやりましたが、ボランチとして前との関係性はすごく良かったと思うし、下がって受けすぎずに、できるだけ高い位置で相手の間でボールを受けられるようにしたなかで、FWとの距離感をよくしながらやれたと思うし、サイドバックでも最後にチャンスを作れました。自分の良さをそれぞれのポジションで出していければいいし、お互いのちょっとした部分でのコミュニケーションは、少しの練習期間のなかでも取れてはいたので、今日もその辺は出せたと思います」と自身のプレーを総括した。
 
 狙うのは、代表引退した長谷部誠の後釜だ。遠藤は「あんまりそこはイメージしすぎず」と言いつつも、「でも、そこがひと枠空いたというのは間違いなくみんなが感じているので、誰が食い込んでいくかは日本代表にとって大事なポイントになる。もちろん、僕もそこで出たいという想いを持った中でベルギーに行ったのもあるし、今はそこを目指しながら、3バックだったり、サイドバックに入ることもあると思うので、いろんな考え方とオプションを持ちながらやっていければいいかなと思います」と、まずはボランチでの出場を考えていると明かした。
 
 所属クラブのシント=トロイデンでは、「今一番いいのはチームで中盤で出られていること」とスタメンの座を確保し、4試合で2得点と結果も残している。今後もコンスタントに出場機会を確保できれば、持ち前の高い守備力はもちろん、本人が意識する攻撃面についても欧州基準にブラッシュアップされていくだろう。いよいよ動き出した森保ジャパンでの存在感も増していくはずだ。