北海道胆振地方できょう6日(2018年9月)午前3時すぎ、最大震度6強の地震が発生し、道内全域で約295万戸が停電した。元気象庁長官の山本孝二氏は「こういう仕事をしていますが、これほどの広い地域の停電は初めて聞きました」と驚く。なぜこれほど大規模になったのか。

午前8時過ぎに記者会見した経済産業省の世耕弘成大臣によると、地震発生に伴い、震源地近くにある北海道最大の苫東厚真火力発電所を停止させた。その影響で、北海道内の電気の使用量と発電量のバランスが崩れて周波数が乱れ、道内全域の火力発電所が停止、停電が発生した。

対策として、4か所の水力発電所を稼働させ、そこから苫東厚真火力発電所に電力を供給して再稼働させる。世耕大臣は「経産省としては数時間以内に復旧のめどを立てるよう指示をしています」と述べた。

周波数乱れ家電などに発火の恐れ

このメカニズムについて、玉川徹・テレビ朝日解説委員はこう解説した。「北海道の周波数は50ヘルツです。たとえば5人乗りの自転車で坂道を登っているとします。1秒間にみんなが50回こいでいたところ、このうち3人がこぐのをやめると、残りの2人で坂道をこぐことになり、負担が増えて回転数が下がります。50ヘルツが、たとえば40ヘルツに下がってしまうと、供給された品質の悪い電気によって、発電装置や家電機器などに不具合が生じて発火などのおそれがあります。そのため、電力供給を止めるシステムになっているんですね」

防災システム研究所の山村武彦所長は「阪神淡路大震災では、電力の復旧直後に火災が発生する通電火災が起きました。今回も、各家庭でいったん電気機器のコンセントを抜き、ブレーカーを落とすことが大事です」と注意を呼びかけた。

テレビを見られない状態となっているため、「モーニングショー」は「これらの情報をSNSなどで伝えてください」と視聴者に呼びかけていた。