4日、日本代表に帰国した植田直通、中島翔哉、南野拓実、堂安律の4人が合流し、メンバーが全員揃った。この日から森保一監督は戦術練習を開始。日本代表の新たな方向性が示された。

この日合流した4人は軽めの調整で他の選手よりも早く練習が終了したが、ピッチに出てきて練習をじっと見つめ、何がポイントなのかを探っている様子だった。練習後、植田は森保サッカーの特徴についての感想を述べた。

「DFからも(スルーパスを)狙っているというのを練習を見て思ったし、感じました」「どんどん裏へのパスを狙っていってたんで、そういったところを自分も出せればいいと思います」

鹿島時代に森保監督が率いる広島と対戦したとき、「戦術などは相手として嫌なところがたくさんあった」と振り返る。そんな森保監督の戦術は「自分たちがやれるとなれば、かなりの強みになると思います」と期待していた。

植田にとってワールドカップは「チームとしても個人としても悔しい大会」だったという。そして「その悔しさを次の4年後あのピッチに立って、しっかりと結果を残すために」使いたいと思っているそうだ。

それでも新しいチームではワールドカップを知っている少数派。だが植田はそんなアドバンテージは微塵も感じていないようだった。

「生き残りを懸けた戦いはもう始まっていると思うし、今回が新たなスタート。チームとしてやっていくことを練習からいろいろと僕も確認し、代表に来たからにはいろんなことを吸収したいと思います」

植田はそんな新たな決意を口にした。

【森雅史/日本蹴球合同会社】