(写真提供=SPORTS KOREA)

写真拡大 (全2枚)

韓国がついに“高齢社会”へと突入した。65歳以上の人口の比率が初めて14%を超えたのだ。

最近、ソウルの地下鉄で高齢者同士のケンカが増えているとは聞いていたが、いよいよといった感じもする。

韓国統計庁が8月27日に発表した「2017年人口住宅総調査」によると、韓国在住の総人口は5142万3000人。そのうち65歳以上の高齢者は前年より34万人増の712万人で、人口全体の14.2%となった。

貧困率や自殺率が高い

一般的に、高齢者人口の比率が7%以上を「高齢化社会」、14%以上を「高齢社会」、21%以上を「超高齢社会」と呼ぶが、韓国もついに高齢社会に入ったわけだ。

韓国では高齢者の貧困率、犯罪率、自殺率などが年々上昇しているが、今後ますます問題が深刻化していくことは必至だろう。

というのも、高齢者人口の比率は2030年に31.4%、2050年には41.5%になるという予測も出ているのだ。

一方で、15〜64歳の生産年齢人口は3620万人(人口全体の72.5%)と、前年よりも11万人ほど減少。特に14歳以下の減少は深刻で、663万人(同13.3%)となっており、前年から14万人も減っている。

14歳以下と65歳以上の人口比率の推移を見てみると、2000年が14歳以下19.1%:高齢者9.3%、2010年が16.2%:11.3%となっており、今回の調査結果の2017年に13.3%:14.2%と、初めて高齢者のほうが多い逆転が起きた。

以前、イギリスのオックスフォード人口問題研究所が「地球上で真っ先に消え去る国は韓国」と指摘していたが、あながち暴論ではないのかもしれない。

【人気記事】「地球上で真っ先に消え去る国は韓国」…3年後に迎える“人口絶壁”の原因は

日本以上に“ハイペース”な韓国

とはいえ、すでに65歳以上の人口比率が21%以上である“超高齢社会”に入った日本に比べれば深刻ではないだろうと感じる人もいるかもしれない。

しかし注目すべきは、そのスピードだ。高齢化社会から高齢社会になるまでの韓国のペースは、日本以上といえるのだ。

日本は1970年から1994年と、所要年数は24年だった。ドイツの40年、イギリスの46年、アメリカの72年などと比べて、非常にハイペースであるといわれている。

ただ、韓国が高齢化社会から高齢社会になるまでかかった年数は、日本のそれよりも短い17年だ。日本よりも7年も早く社会が高齢化していることになるわけだ。


(写真提供=SPORTS KOREA)


そんな急ピッチで進む歪みからか、近年には高齢者にまつわる新たな問題も浮上しているらしい。

いずれにしても、いよいよ高齢社会へと突入した韓国。

以前『東亜日報』が行った「何歳からを老人と見るか」というアンケートで、韓国人の半数近い48.7%が「70歳から老人」と答えていたように、定義の見直しも含めた抜本的な解決策が今、求められているのかもしれない。

(文=慎 武宏)