FW西川潤は期待にゴールで応えてU-16日本代表を世界へ導く

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 壁を乗り越えたエースがアジアで得点を量産する。U-16日本代表の森山佳郎監督は3日、AFC U-16選手権マレーシア2018(9月20日開幕)に出場するU-16日本代表メンバーを発表。チームの10番は、8月のインターハイで6得点を挙げて桐光学園高(神奈川)を準優勝へ導いたFW西川潤が背負うことになった。

 U-16日本代表のエース格を担ってきた西川は今年、インターハイ予選や同本大会の関係で6月のインターナショナルドリームカップ(仙台)や8月のヨルダン遠征に参加することができなかった。

 だが、中学生時代から彼を見てきた森山監督は「苦しんだ時期もありましたけれども、ようやくピッチの中で力を発揮できるような、そういう状態に成長してきてくれた」と信頼して招集。インターハイのプレーもヨルダン遠征中に映像で確認したという。その上で、「彼のいない中でシミュレーションをやって、彼が入ってくればプラスしかない。本当に得点を決める選手がなかなかいない中で彼にかかる責任というか、期待も膨らんでいるところですね」とゴールへの期待を口にした。

 西川はかつてMF中村俊輔(現磐田)も背負った名門・桐光学園の10番を1年時からつけてきた注目アタッカー。足元の技術としなやかな身のこなし、加えて180cmの長身とスピードも兼ね備えたFWは、昨年こそインターハイ、選手権ともに出場することできなかったが、今年のインターハイでインパクト十分のプレーを見せた。

 準々決勝の富山一高(富山)戦では4、5人のDFをかわしてのスーパーゴールを含む3得点。準決勝の昌平高(埼玉)戦、決勝の山梨学院高(山梨)戦でもゴールを決めて得点ランキング2位の計6得点と大暴れした。自らボールを奪ってアシストするなど守備意識や身体の強さも向上。無得点に終わるような試合もゼロではないが、簡単に抑えることのできない選手になってきていることは確かで、アジアでの爆発も大いに期待できる。

 西川は「自分の存在価値を証明して、チームとしても出場圏内に入れるようにしたい」と気合十分。FW久保建英(現横浜FM)やMF平川怜(現FC東京)、DF菅原由勢(現名古屋)らがいた2年前に比べると、今回のU-16日本代表が過小評価されていることも感じている。「みんな気にしてやっていると思う。ゴリさん(森山監督)からも『死ぬ気でやれ』と言われている。(個人的にも)見てろよという感じです」と意気込むFWが、明らかに高まってきているストライカーとしての才能を発揮し、02年生まれ世代を世界へ導く。

(取材・文 吉田太郎)