ドルトムントMF香川真司【写真:Getty Images】

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迫る移籍期限… ツォルクSDは現時点でのオファーなしと語る

 ドイツ、スペイン、フランス、トルコなどの移籍期限が8月31日に迫るなか、ドルトムントの日本代表MF香川真司の去就はいまだ不透明となっている。

 ドルトムントは今夏、ベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルやデンマーク代表MFトーマス・デラネイを補強。22歳のドイツ人MFマフムード・ダフードも成長を遂げており、中盤の争いが一気に激化している。定位置確保の当落線上とされている香川、トルコ代表MFヌリ・シャヒン、ドイツ人MFセバスティアン・ローデは、26日の開幕節RBライプツィヒ戦(4-1)のメンバーにすら入れず。ベンチ入りしたドイツ代表MFマリオ・ゲッツェにしても、最後まで使われることはなかった。

 香川については、トルコの強豪ベジクタシュをはじめ、かつて日本代表MF清武弘嗣(現セレッソ大阪)が所属したスペイン1部セビージャ、さらに日本代表DF酒井宏樹が所属するフランス1部マルセイユが候補として挙がっているが、ドイツ誌「キッカー」は現地時間30日、「香川の去就は不透明」と報じている。

 同誌は、2020年までドルトムントと契約を結んでいる香川について、「移籍市場の閉幕が迫るなか、このままドルトムントでプレーするのかどうか不透明な状況にある。かつてマンチェスター・ユナイテッドに所属した同選手だが、ドイツの別のクラブやイングランドに戻る可能性は除外されている」と述べた。

 同誌はセビージャが香川に関心を寄せているというスペインメディアの情報を紹介しつつ、ドルトムントのスポーツディレクター(SD)を務めるミヒャエル・ツォルク氏が、香川に対するはっきりとしたオファーは届いていないと述べたことも伝えている。

 一方、ドイツ地元紙「ルールナハリヒテン」は、ツォルク氏の「選手の数が少なすぎるというわけではないことで、我々の意見は一致している」という言葉を紹介。新戦力に関してはバルセロナからスペイン代表FWパコ・アルカセルを獲得したことで一段落ついたが、退団については31日までに何かしらの動きがある可能性を伝えている。

 欧州ビッグリーグの移籍市場はもう間もなく閉幕する。去就報道が過熱する香川だが、期限最終日となる31日の“電撃移籍”はあるのだろうか。


(Football ZONE web編集部)