菅澤の先制点でリードした日本は、終了間際のオウンゴールで追加点を奪い、2−1で勝ち切った。(C)Getty Images

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 なでしこジャパンは8月28日、アジア大会の準決勝で韓国と対戦し、2-1で勝利した。この結果は、韓国でも大きく取り上げられている。
 
「韓国女子サッカー、アジア大会決勝進出が挫折…日本に1-2で惜敗」(『ソウル新聞』)
「女子サッカー韓国代表、よく戦ったがオウンゴールに足首を掴まれた」(『江原道日報』)
「“イム・ソンジュのオウンゴール”女子サッカー韓国代表、日本に1-2の惜敗…“ベストを尽くした”vs“ミスも実力のうち”」(『東亜日報』)
 
 韓国にとっては史上初の金メダル獲得という目標が挫折する結果となっただけに、「女子サッカー韓日戦、惜しい敗戦“目の前で逃した金メダル”」(『電子新聞』)など、メディアもショックを隠せない様子だ。
 
 その実力と美しいビジュアルから「サッカー女神」(『スポーツ・ソウル』)と呼ばれ、この日も同点ゴールを決めたエースのイ・ミナなど、韓国選手たちが試合終了後に涙を流したことも複数のメディアで報じられている。
 
 試合内容を詳しく振り返るメディアも多い。
『オーマイニュース』は、5分の日本の先制ゴールについて、「有吉沙織の奇襲的なロングパスから、ストライカーの菅澤優衣香が半歩早い右足トーキックで決めた」と伝え、韓国がラインを押し上げてくることを日本が見抜いていたことがうかがえる場面だったと報道。試合開始直後に日本がリードしたことで「“今回もダメか”と思った」としつつ、韓国が61分と66分に2人を交代して、左サイドバックでプレーしていたチャン・スルギに中央でゲームメイクを任せたことが当たり、「嘘みたいに1分後に美しい同点ゴールを奪った」とした。
 
 その後は完全に韓国ペースで試合が進んだとして、「世界最高レベルの日本女子代表が韓国を相手にこれほど揺らいだのは、ほとんど初めてだ」と綴っている。
 
 また、『News1』は、「日本は素早い攻撃で虚を突き先制した」としつつ、それでも韓国は冷静な試合運びを見せたとして、「試合は終始、紙一重の勝負で、むしろ韓国が優勢だったが、不運なオウンゴールによって敗れた」と振り返っている。
 
 そのほか、『スポーツ・ソウル』なども、韓国が追加点を奪えなかったことに着目し、「男子のファン・ウィジョのようなストライカーがいなかったことが韓国の敗因だ」と分析していた。
 
 一方、日本と対戦したことで韓国の実力が確認できたと報じるメディアもあった。
「メダルの色は変えられなかったが、韓国女子サッカーは強くなった」とヘッドラインを置いたのは『FOOTBALLiST』だ。
 
 記事は、「韓国は日本に少し押されたが、実力で劣っているわけではなかった」として、韓国はすでに世界レベルに近づいていると評価。「あとは決定力だけ備えれば、もう一段階上に行ける。日本を倒すこともできる」と伝えている。
 
 韓国代表チームの健闘を称える記事が目立っている印象だが、裏返せば、韓国メディアがなでしこジャパンの実力を認めている論調だったといえるだろう。
 
文●李仁守(ピッチコミュニケーションズ)
 
参照元:「スポーツ・ソウル」
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