右の人物がなんとか災難を免れたマバット。そして左はその兄貴分をいまだ愛して止まないガスコインだ。(C)Getty Images

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 イングランドの名門トッテナム・ホットスパーで名キャプテンとして人気を博し、1980年代から90年代前半にかけて活躍したのが、DFガリー・マバットだ。イングランド代表歴もあるレジェンドは、先日娘に会うために訪れた南アフリカで、とんでもない大怪我を負ってしまったという。
 
 マバットがホテルの部屋で寝ていると、なにかしら下半身に違和感を覚えた。ふとんをどけてみると、なんとそこは一面が血の海! 自身の足の指には大きな穴が開いて骨が見え、“そいつ”は踵に向かって動いていたらしい。マバットは重度の糖尿病を患っており、左足は切断こそしていないものの、ほぼ感覚がない。噛まれていても痛みを感じなかったのである。

 
 英公共放送『BBC Radio』で、フットボール界の重鎮が衝撃の告白だ。
 
「なんとまあ、ネズミが私の足にかじりついていたんだよ。なかなか大きいやつだったね。じつはその前に娘が私の部屋に来て、『なにかに親指を噛まれた』と話していたんだ。なんだろう、アフリカだからサソリや蛇の類だったら嫌だなと思っていたらネズミだった。驚いたのなんのって」
 
 57歳の元CBは応急処置を受け、医療体制が整っているロンドンの病院で検査を受けるべく、緊急帰国を余儀なくされた。死に至るウイルスに感染している可能性もあったからだ。幸いにも丸一日かかった手術と検査で、大事には至らないことが判明。あのヤンチャなポール・ガスコインでさえ従順に教えを請うた名キャプテンは、見事に窮地を乗り越えた。
 
 最後までユーモアたっぷりに、こんな言葉でインタビューを締めくくっている。
 
「まああのまま私が気づかなかったら、ネズミ君にとっては最高のご馳走だっただろうね。ツイてないやつだ。いやはや、残念でした(笑)」