【川の事故】中州でバーベキューをしてはいけない当たり前の理由

2018/08/26 10:28 ウェザーニュース

夏場、特にお盆前後は毎日のように川の事故のニュースが流れてきます。なかでも中州で遊んでいて流されるケースが増えているのです。中州は人が少なく、見晴らしがいいからキャンプやバーベキューをするとき「特等席」に見えます。しかし、中州は川の中で最も危険な場所でもあるのです。河原で遊ぶ前に、中州についてぜひ知っておいてほしいポイントをリバーカヤック歴30年のカヌーイスト飯岡雅男さんに聞きました。

なぜ、中州でキャンプしないのか

「私たちがリバーカヤックでキャンプするとき、川の流れから少し離れたところにテントを張り、河川敷や川のそばは避けます。特に上流部では、夕方と朝方では川幅や水量はかなり変化します。地形にもよりますが、朝起きて、テントを出ると水量が増え、川幅が広がってテントの近くまで水がきていた経験は何度もあります」(飯岡さん)前日から雨が降ったわけではないのになぜ川の水量が変わるのでしょうか。答えは上流の山間部で雨が降ったか、上流にあるダムが放流したか、になります(自然増もある)。

中州は厳禁!

「今から19年前(1999年8月13日)、玄倉川(くろくらがわ/神奈川県山北町)の中州でキャンプをしていた13名が、大雨の増水で流されて死亡するという痛ましい事故がありました。私たちカヌーイストからすると中州でのキャンプは到底考えられません。中州はロケーションとしては、最良の場所に見えますが、川は豹変するというということを肝に銘じてください」(飯岡さん)川に着いたら、周辺にある看板などの注意書きをきちんと読んでから遊びましょう。そして、絶対に中州でテントを張ったり、バーベキューをしないでください、と飯岡さんは訴えます。

中州はなくなる!?

中州とは、川の中間で土砂が堆積して生まれた陸地のことです。砂礫で構成されていることが多く、中州の形は増水のたびに変化し、場合によっては消失することもあります。中州を含む川の様相が一変するときは、次のような前ぶれがあります。

また、雨が降っても橋の下では絶対に雨宿りはしないでください。急な増水で危険な場所になることがあります。

河川敷でのバーベキューの場所選びについて

河原や河川敷でのキャンプやバーベキューは、あらかじめ指定された場所を選ぶこと。また、川が細くなっているような所、周囲の地形が急峻な所も避けます。先にもふれましたが、川の流れの近くではなく、少し離れた場所でルールに従って自然とふれ合い、アウトドアを満喫したいものです。