2013年、当時17歳だったジミー・ベネットと性的関係を持ったことが報じられたアーシア・アルジェント。報道はベネット自身の告白が発端ではなく、新聞「ニューヨークタイムズ」が、アーシアがベネットに対して38万ドル(約4,200万円)の和解金を払ったという書類を入手したことがきっかけ。ベネットはこれまで沈黙を守っていたが、8月22日(水)に雑誌『USウィークリー』に声明を発表した。

「#Me Tooムーブメントの中で多くの勇敢な女性たち、男性たちが自分たちの経験を語っています。その1人1人がそういう風に立ち上がるのに必要だった勇気が私には理解できます。私は最初、自分の体験を語りませんでした。なぜなら私を虐待する人と非公式にこの問題を解決することを選んだからです」。和解金で解決することを選んだと認めたベネット。アーシアがハーヴェイ・ワインスタインの性的暴行を告発するのを見たことが、そのような解決を求めるきっかけになったとも説明している。「私のトラウマは、アーシアが被害者であると告白したときに蘇りました。私はこれまで公式な声明を発表しませんでした。なぜなら私は恥じ、公な報道の一部になることを恐れたからです。事件が起きたとき私は未成年でした。その時点で自分を納得させられる方法で正義を求めようとしました。私の経験が公のものになることで生じる影響に、対処する準備ができていなかったからです」。

「そのとき私は社会において男性がこのような状況に置かれることにはスティグマがあると信じていました。私はこの事件を10代の少年の目から見るように人々が理解するとは考えませんでした。人生には乗り越えなくてはならないたくさんの困難があり、これも私がゆくゆくは折合うことになる1つなのです。私はこの事件を断ち切りたいと思います。そして私は今日前に進むことを選びました。もう沈黙はしません」。

アーシアはベネットとの性的関係を否定、当時交際していた恋人のアンソニー・ボーデインが彼に悪評を流されることを恐れ和解金を支払ったと主張している。しかしアーシアの声明発表と前後し、ゴシップサイト「TMZ」はアーシアとベネットがベッドで撮影したセルフィーを入手。2人に性的関係があったと報じている。どのような事実が明らかになるのか、これからの報道にも注目したい。

text: Yoko Nagasaka