Windows 10で隠れている部分も含めてWebページ全体を画像化する方法

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パソコンの画面を画像ファイルにすることを「キャプチャー」と呼ぶ。
Windowsには、デスクトップやウィンドウをキャプチャーする機能が標準で用意されている.

しかし、実はWebページだけを、隠れている部分も含めて画像化する機能はない。

ここでは、それを実現する専用のツールを紹介しよう。


●Windows 10標準の画面キャプチャーの方法
Windows 10には、デスクトップやアプリケーションのウィンドウをキャプチャーして画像化する機能が標準で用意されている。具体的には、次のキー操作が利用できる。

 [PrintScreen]キー……デスクトップ全体をクリップボードにコピーする。
 [Alt]+[PrintScreen]……アクティブウィンドウをクリップボードにコピーする。
 [Windows]+[Shift]+[S]……画面が白くなり、ドラッグした矩形範囲をクリップボードにコピーする。
 [Windows]+[PrintScreen]……デスクトップ全体を「ピクチャ」フォルダ内の「スクリーンショット」フォルダにPNG形式の画像として保存する。

ただし、Windows 10には、隠れている部分も含めてWebページ全体をキャプチャーする機能は用意されていない。

●隠れている場所も含めてWebページ全体をキャプチャーする「QuickCapture」
Webページ全体をキャプチャーするには、Webブラウザの拡張機能や専用ツールを利用する方法など、いくつかの方法がある。

ここでは、QuickCaptureというツールを紹介しよう。

QuickCaptureは、Windows Storeで公開されているアプリだ。
Windows Storeを起動して「QuickCapture」で検索すれば、すぐに見つかるはずだ。

使い方はとても簡単だ。
ウィンドウ上部の入力欄にキャプチャーしたいWebページのURLを入力して[Enter]キーを押し、Webページを表示する。
ほかのWebブラウザからURLをコピー&ペーストして[Enter]キーを押すと簡単だ。

Webページが表示されたら、ウィンドウ右下にあるカメラのボタンをクリックする。確認のメッセージが表示されたら[OK]をクリックして作業完了だ。


ウィンドウ上の入力欄にURLを入力し、[Enter]キーを押してWebページを表示する。



Webページが表示されたら、右下のカメラのボタンをクリックする。



確認メッセージが表示されたら[OK]をクリックする。


キャプチャーされた画像(PNG形式)は、「ピクチャ」フォルダの「QuickCapture」フォルダ内に、WebサイトのURL名の付いたフォルダに分類されて保存される。
ファイル名も自動的に付けられるので面倒がない。

画像が保存されたフォルダは、ウィンドウ右下にある左から3番目のボタンをクリックすれば、すぐに開くことができる。また、左から2番目のボタンで、キャプチャーした画像を他のユーザーと共有することもできる。


ウィンドウ右下の左から3番目のボタンをクリックする。



画像の保存されたフォルダが表示される。なお、画像はPNG形式で、ファイル名は自動的に付けられる。



Webページ全体が、画像として保存されていることが確認できる。


なお、無料版では広告が表示されるが、有料版(230円)を購入すると、広告が表示されなくなる。機能に大きな違いはないので、広告を気にしなければ無料版で十分だろう。

QuickCaptureは、Windows Storeのアプリだ。
そのせいか、いまひとつ知られていない印象だが、Webページ全体を手軽にキャプチャーできるシンプルで使いやすいツールだ。
拡張機能のように、特定のWebブラウザに限定されないのもメリットだ。

Webページ全体のキャプチャーが必要な方は、ぜひ、試してみよう。

QuickCapture


井上健語(フリーランスライター)