金沢戦に訪れた岡山サポーター

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 ファジアーノ岡山は21日、今月18日にアウェーで行われたJ2第29節金沢戦で、応援席の柵外に出るという禁止行為をしたサポーター5人をそれぞれ処分したと発表した。5人が同様の行為を行った理由は「選手に拡声器を手渡すため」だったという。

 そのうち1人には「無期限入場禁止」の厳罰が下された。暴力やモノの投げ入れなど他者に直接的な危険が及ぶような行為以外で、同様の処分が下されるのは異例のこと。クラブは「今後禁止行為等を行った場合は無期限入場禁止も辞さないことを通達していたため」と説明している。

 なお、上記の1人に加えて「過去にも厳重注意処分等を行っていた」という2人は、それぞれホームゲーム8試合、同2試合の入場禁止。その他の2人には厳重注意を行っているという。

 岡山は今月9日、「スタジアムでの、『子どもたちに夢を!』に基づく観戦・応援のお願いにつきまして」という公式リリースを発表し、サポーターのマナー向上に努めていた。

 この一件を受けて、クラブは「闇雲に入場禁止等の処分を行うことは望んでおりませんが、上述のような中での今回の行為につき、苦渋の決断にて今回の処分と至りました」と理由を述べている。

 そのうえで「ファン・サポーターの皆さまにおかれましては、日ごろのご声援に感謝申し上げますとともに、改めましてホーム・アウェイゲームでの観戦マナーを遵守いただき、まずは試合に関わる全ての方々が安全に、安心してスタジアムでの観戦を楽しんでいただける環境づくりへのご協力を、どうかお願い申し上げます」と強調した。