夏の甲子園準決勝、秋田の県立「金足農業高校」が日大三高(西東京)を2―1で下し決勝進出を決めた。

秋田勢の決勝進出は、第1回大会(1915年)いらい103年ぶりで、秋田中(現・県立秋田高)が京都二中と決勝戦で対戦し2―1で敗れた。そのリベンジへ向けた全国制覇へあと一つ。決勝戦はきょう21日(2018年8月)午後2時から行われる。

秋田高校出身の橋本五郎「雑草の田舎チームけっぱれ!」

「スッキリ!」では、雪国のハンディーを「力」に変えた球児たちの快進撃にわき返る地元の興奮ぶりを伝えた。

20日の準決勝では、秋田市内のパブリックビューイング会場には約1000人の市民が詰めかけ大声援。中でも最も熱い視線を集めたのが、エースの吉田輝星投手(17)の力のこもった投球だった。

吉田投手が最後の1球を中飛で打ち取り決勝進出を決めた瞬間、会場の若い女性が「もう最高しかないです。もう皆さん凄いです」と絶賛した。

その県民挙げての大声援について金足農の松田聡教頭は「生徒たちが地元出身で県立高校であること、数少ない農業高校であることが相まって、その相乗効果で皆さんの応援をいただいていると思う」と話した。

今回の100回大会出場校56校のうち公立高校はわずか8校。甲子園常連の強豪私立高が、全国からエリート球児を集めているのに対し、県立の金足農はスタメン、ベンチ入り含め全員が地元の秋田県出身。しかも農業高校というのも甲子園では珍しい。そんな高校野球の原点のような金足農に親近感がわくのだろう。

金足農野球部OBという男性は「さっそく決勝戦には甲子園へ行きます」と熱が入る。この降って湧いたような「金足旋風」にJALは21日午前中に秋田−伊丹の臨時便を出した。

秋田県出身で県立秋田高校を卒業したコメンテーターの橋本五郎(読売新聞特別編集委員)は「秋田の人口は少なくなってどんどん寂れていく。その中であの子たちが頑張っている。最先端を行く技術と人材、最強の選りすぐりが集まっている大阪桐蔭と、雑草のような東北の田舎のチームと、すごく対照的だと思う。行きますよ、甲子園へ」と吠えた。