PK戦で敗れ、肩を落とす日本代表の選手たち

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 スウェーデンで開催中の知的障がい者による世界一決定戦「第7回INASサッカー世界選手権」で日本代表は現地時間17日、5-6位決定戦でロシア代表と対戦。0-0のまま延長に突入し、延長前半5分にロシアに先制を許すも、0-1の延長後半のアディショナルタイムに途中出場の18歳、FW原良田龍彦が左足で起死回生の同点弾を決め、PKに持ち込んだ。しかし、PK戦で最初の2人のキッカーが決められず 2-4で敗れ、今大会は6位に終わった。

 現地時間10日の予選リーグでも対戦し、敗れたロシア代表へのリベンジへの思いがプレーの随所に見られた、体格のハンデがあった日本代表は、隙あらば攻めていく姿勢を貫き、ロシア代表を終始慌てさせた。象徴的だったのは、0-0のまま迎えた前半終了間際。ピッチ中央付近で相手のファウルをうけ、FKを得ると、ロシアの守備陣形が整う前にMF徳村雄登が、前線でゴールに向かって一直線に走りこんでいたMF丸山一喜にパス。追いつくのがやっとだったロシアDFのファウルを再び誘い、ペナルティエリア内やや外で再びFKを得た。結果的にゴールは奪えなかったが、この意表をつかれた素早い仕掛けに肝を冷やしたロシアのGKがフラストレーションを爆発させてレフリーに注意を受けた。

 試合後、苦しみながら振り切ったロシア代表の選手のほうから日本代表の選手に握手を求めにいく光景も見られた。日本代表の西眞一監督は、死力を尽くした選手をねぎらった。

「今大会でロシアとは2回目の対戦となり、仲間のために最後まで戦い走りきること、守備の対応、攻撃の狙いを明確にして試合に臨みました。 選手は最高のパフォーマンスで延長戦を含めて120分ボールを追い続けゴールを目指し延長後半アディショナルタイムにゴールを決めました。 PK戦で敗れはしましたが、選手の健闘を称えたいと思います」

 今大会は6位に終わったが、予選リーグで戦った欧州王者のポーランド、大会3連覇中のサウジアラビアにはいずれも1点差負け。王者にひるまないハートが光った。西監督が選手にさかんに言い続けた「過去は変えられないけど、未来は変えられる」という”金言”を胸に、選手たちは日本に戻り、それぞれの場所で、自分たちの未来を少しずつ変える努力を続ける。