名取裕子が法医学者・解剖医を務める二宮早紀シリーズの1つ。夫の一馬(宅麻伸)は横浜東署の刑事である。早紀が車を運転していると、フロントガラスの前に血の付いた女・真弓が飛び出してきて助けを求める。一方、早紀と中学時代に同級生で、早紀が自分の初恋の人だと告白した倉重啓司(益岡徹)は真弓の親代りだった。

2時間ドラマの筋ははしょる。1つだけいうと、何かと一馬に小意地の悪い女署長の玉田元子役が高岡早紀で、一馬の愛妻の名前が「早紀」とはただの偶然か。例によって連続殺人も起きる。最後には倉重までが首吊り死体となってしまうのだが、倉重は解剖医として事に当たった早紀によれば、腹を開いた瞬間にがん細胞が転移していた末期がん患者で、一時はそれを悲観して自殺したと見られる。

まあ、ごてごてと事件は起こり、早紀と一馬のイチャイチャ場面もあり、小姑のような意地悪女署長との絡みもあり、こうでもしなければ2時間は持たせられないという典型的なB級時間つぶしドラマ。1つだけ予想と違ったのは、威張り散らす政治家が犯人ではないかと睨んだところ、その秘書だったというオチ。ご苦労さん。

それにしても名取裕子。年(60歳)からいっても初老の部類なのに、肌はきめ細かくシミもなく、いつまでも若い。カラッと明るいキャラで、当分は2時間ドラマの主役は張れそうだ。チラ登場の叔母さん役、由紀さおりもいつまでも歳を取らない、2大ババに乾杯。(放送2018年8月12日21時〜)

(黄蘭)