U-18日本代表のキャプテンマークを巻いた右SB菅原由勢(名古屋U-18)

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[8.16 SBSカップ第1節 U-18日本代表 1-0 U-18オーストラリア代表 藤枝総合]

 今年、名古屋トップチームでJ1開幕戦から12試合連続で先発出場しているDFの落ち着きはさすがだった。U-18日本代表の右SB菅原由勢(名古屋U-18)は「久々の試合ということもあって、動きの面で鈍っているところもあった。それでも、頭の部分、考えることであったり、自分の中ではチームを落ち着かせようと思っていた」。一際余裕のある動きでピンチの芽を摘み、攻撃面では判断良くボールを受けて、相手の急所へのパスを狙っていた。

 本人は攻撃でゴール前に入っていく回数が物足りなかったことを反省する。また、ワールドカップ中断後は公式戦のピッチから離れていることもあってか、ボールを取り切る部分や、ボールを受けて相手を外す部分も本人の思い通りのプレーではなかったかもしれない。

 

 それでも、後半には左SBへポジションを代えて、オーストラリアのストロングポイントとなっていたFWイタリアノ・ジェーコブ(パース・グローリー)を封鎖するなど勝利に貢献。本人も「後半など1-0でしっかり締めれたのは、いいところだと思う」と頷いていた。

 今回のSBSカップでU-18日本代表の影山雅永監督はU-19、U-21日本代表へ「個人昇格」していくことを選手たちに求めている。菅原も、クラブで試合に出るためのアピールと同時にこの先へ向けて代表でのステップアップを意識している。

「(オリンピック代表入りは)間違いなく自分が描くキャリアとしては、絶対に通過しなければいけない通過点だと思っているので、そのためにはこういう遠征一つ一つにこだわっていかなければいけないとも思いますし、国際大会での経験を若い年代で多くすることは本当に大切だと思うので無駄な時間がないという気持ちでやっています」

 昨年のU-17ワールドカップでU-17日本代表の柱の一つを担ったDFは、目の前の全ての試合を無駄にすることなく、次へと繋げていく。SBSカップは残り2試合。「この大会だけじゃなくて、この先にも繋がることを全員が分かってやっている。みんなモチベーション高く良い競争ができているので優勝目指して頑張りたいと思います」。今回のU-18日本代表で唯一6月のU-19代表ロシア遠征を経験している逸材DFは、誰よりも意識高く戦い、ステップアップするチャンスを掴む大会にする。(取材・文 吉田太郎)