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 10日に家電小売り各社が発表した7月の売上状況によると、エアコンや携帯電話などが好調で、各社ともに昨年を上回る売上となったことが分かった。

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■ケーズはエアコンが好調 ケーズホールディングスが発表した7月の状況は、前年同月比でグループ売上高が1.3%増だった。今期(2018年4月〜19年3月)の売上は、5月にマイナス(1.4%減)となったが、6月(11.2%増)に盛り返したのに続いて、2カ月連続でプラスを確保した。

 品種別で好調だったのは、エアコン(前年同月比:10.9%増、以下同じ)で、その他では洗濯機(0.5%増)と、この2品種だけが前年同月比プラス。不調だったのは、音響商品(6.7%減)、ブルーレイ・DVD(8.0%減)、パソコン・情報機器(15.4%減)など。

 なお、7月の出店は3店、退店は3店で、店舗数は496店。

■エディオンは携帯電話、テレビが好調 エディオンの7月の状況は、前年同月比で直営店売上高が6.4%増、全店売上高が5.9%増だった。今期(2018年4月〜19年3月)は期初の4月から直営店・全店ともに4カ月連続で前期比プラスを継続中。

 商品別で特に好調だったのは、テレビ(前年同月比:10.6%増、以下同じ)、エアコン(9.8%増)、パソコン関連商品(10.2%増)、携帯電話(13.3%増)など。不振だったのは、照明器具(7.5%減)、パソコン(7.1%減)、ゲーム・玩具(6.6%減)、音響ソフト:楽器(6.1%減)など。

 なお、7月の出店は1店、閉鎖は無く、店舗数は1,191店(直営:431店、フランチャイズ:760店)。

■コジマは携帯電話、エアコンが好調 コジマの発表した7月の状況は、前年同月比で既存店売上が4.1%増、全店売上が4.8%増だった。今期(2017年9月〜18年8月)の累計は、既存店売上は5.3%増、全店売上が6.2%増のため、残り1カ月でどちらもプラスを確保できそうだ。

 商品別で好調だったのは、エアコン(前年同月比:13.9%増、以下同じ)、携帯電話(15.9%増)など。2商品のみが前期比マイナスだったが、それもテレビ(2.6%減)、パソコン本体(1.8%減)と、どちらもマイナス幅は小さ目。

 前年より土曜日が1日少ない状況に、上旬の豪雨や台風があったものの、月を通して記録的な猛暑だったことで、エアコンや扇風機などの季節商品が好調だった。携帯電話は、イベント施策の効果もあり前月から好調を維持し、冷蔵庫や洗濯機は大容量・高機能モデルへの買い替えにより堅調だった。

 なお、7月は出店、退店ともに無く、店舗数は141店。

■ビックカメラは医薬品、スポーツ用品、酒類が好調 ビックカメラの発表によると、7月は、前年同月比でビックカメラの売上高が0.4%増、ビックカメラとコジマを合わせた売上高は2.1%増だった。また、今期(2017年9月〜18年8月)累計では、ビッグカメラは10.3%増、ビックカメラとコジマの合算では8.8%増となっている。

 品目別で前期比プラスとなったのは、音響映像(前年同月比:1.5%増、以下同じ)、家庭電化(2.1%増)、情報通信機器(0.0%)で、その他商品(3.0%減)のみマイナスだった。

 前年に比べ土曜日が1日少ない影響があったものの、医薬品、スポーツ用品、酒類が堅調。テレビ、エアコン、パソコン本体、パソコン周辺機器、メガネ・コンタクトレンズが好調だった。反対に低調だった商品として、オーディオ、デジタルカメラ、スマートフォンとともに、昨年はNintendo Switchで売上好調だったゲームをあげている。