マーリンズ戦で12勝目を挙げたカージナルス・マイコラス【写真:Getty Images】

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9月誕生予定が7月中旬に…早産の双子は新生児集中治療室「子供のためにベストを尽くす」

 巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は圧巻の投球を続けている。7日(日本時間8日)の敵地マーリンズ戦では7回5安打2失点と好投して12勝目(3敗)を挙げたが、地元のフロリダ州ジュピターから近いマイアミで行われたとあって、親戚や友人が多く応援に駆けつけていた。

 チームは7月28日(同29日)から始まった13連戦が終了し、この日は休養日。11日(同12日)の敵地ロイヤルズ戦から再び13連戦と心身ともにハードな日程となっているが、マイコラスにとっては家族へ時間を費やす貴重なオフとなったようだ。大リーグ公式サイトのカージナルス番、ジョー・トレッツァ記者が自身のツイッターでこう報告している。
 
「木曜日に彼は故郷のフロリダで生まれたばかりの双子に会う機会を得ることになる。双子は6週間早産で生まれ、現在も新生児集中治療室にいる」

 マイコラスは今夏のオールスター戦に初選出されたが、ローレン夫人の出産のためオールスターの全行事を欠席。開催地のワシントンDC入りしていたが、急遽フロリダ州ジュピターに戻った。その後パタニティー・リスト(産休制度)に入り、その間に夫人は出産した。
 
 復帰後も4戦2勝、25イニング8失点で防御率2.88。好調をキープする右腕だが、その裏には早産で生まれた双子への思いがあるという。
 
「双子のために自分の仕事を全うするということを頭の中に留めておくようにしているんだ。子どもたちが誇りに思えるようにベストを尽くす。そうすることで、子どもたちが将来振り返った時に『生きるために闘っている間、パパも自分たちのために戦っていたんだ』と言えるようになるからね」

 トレッツァ記者によると、マイコラスはこう語っていたという。双子は本来9月に産まれる予定だったが、早産で誕生。今も生きるために戦っている。順調に育つことを願うばかりだが、双子の存在が父マイコラスの励みとなっているようだ。(Full-Count編集部)