乾が語る自身のプレースタイルとは? 写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 テクニシャンなのは間違いない。ロシア・ワールドカップの期間中に行なわれた代表練習でも、乾貴士のテクニックには目を見張った。しかし、彼はこう否定する。「僕はドリブラーじゃない」と。
 
 「乾=ドリブラー」というのは、本人曰く「勝手にそういうタイプにされていただけ」。そして、「僕のことをちゃんと分かってくれている人はドリブラーとは言わないです」とも。
 
 では、乾は自身のプレースタイルをどう分析しているのか。ひと言で言えば、次のようになる。
 
「味方の良いところを引き出しながら、自分も生かされる。そんな感じですかね」
 
 確かに、ロシア・ワールドカップを振り返っても、乾はドリブルを多用していない。どちらかと言えば、香川真司や長友佑都などとのコンビネーションからチャンスに絡み、ゴールまで奪ってみせた。
 
 スペインのエイバルでの3年間を経て、守備面でも貢献度が大きくなった乾。新天地のべティスで活躍できるのか。そのカギは言うまでもなく、味方を活かし、味方に活かされることができるかにあるだろう。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)